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今週のテーマ
会議番号:2635
会社に「残業しない」と言えますか?
投票結果
53
47
331票
292票
この会議への投票・投稿は
募集を締め切りました。
【開催期間】
2009年01月26日より
2009年01月30日まで
円卓会議とは
このテーマの議長
田澤由利 ワイズスタッフ代表取締役
「残業」という切り口から、「今の日本の働き方でいいのか?」という、有意義な議論ができた一週間でした。……
議長コメントを全文読む
4日目までに届いている投稿から...
父母同時取得の育児休業と時短を (ユリイカ・東京都・パートナー有・35歳)
私は「父母(夫妻)が同時に取得できる育児休業と時短」が理想です。私も育児休業を取得しましたが、かけがえのない時間を私が独占してしまったようで夫に申し訳なく思う一方、社会から取り残されるような思いを、私だけがなぜ、という思いもしました。女性(母)ばかりに時短制度を進めるだけでなく、男性(父)も同時に時短制度があれば、プラスもマイナスも互いに理解出来るのではないでしょうか。今は残業もこなし、時短申請はしていませんが、夫もノー残業日には育児を分担しています。
行動と結果で残業なし (Linden・ヨーロッパパートナー無・)
オランダ資本の企業へ勤めています。フレックスタイムなので残業する代わりに早朝出勤し定時に帰るようにしたり8時間の勤務時間を集中&優先順位をつけた上でタスクに取り組みさっさと退社。年俸制のため残業代はありません。同僚達も決算時期の忙しい数週間を除いては残業を極力避けて働いている人が多いです。今の会社に転職してから残業してくれ、と上司や同僚から言われたことは一度もありません。
メリハリは個人の判断です (lady・兵庫県・パートナー無・40歳)
残業しないで済むスケジュールの組み方をできるようになってきました。これは社歴が長くなってきたからかもしれません。残業することが、効率の悪い出来ない人間と判断される欧米の文化と、長く会社にいることが会社への貢献を暗黙に求める日本の風土に挟まれつつ、自分にとってのベストな働き方を、ずっと模索しているのかもしれません。
自分のスタンスを明確に (kaorum・ロンドン・パートナー有・42歳)
男性女性関係なく自分がどう生きたいかを明確にすることが一番大切だと思います。そしてそのスタンスを周囲にもはっきり示すこと。私は、自分の仕事と家族の両方をを大切にしたい気持ちから、平日はほぼ仕事中心、休日は完全に家庭中心と割り切りました。体力的、時には精神的に厳しい時もありましたが、夫や子どもたち、ベビーシッターさん、会社の同僚の協力で納得のいく生活でした。(今はキャリアチェンジに向け充電中です)
おっしゃる通り! (モリッシー・茨城県・パートナー無・34歳)
私も女性を一まとめにされるのは心外と感じてきました。同じ人間でもライフステージでモードが変わることもありまする。若い頃はバリバリ仕事をするのが心から楽しく、出張も楽しみでしたが、同時に「この働き方で子どもは育てられない」という将来不安も強かったです。やはり同じ職場にも男女問わずいろんな人、いろんな働き方があって当たり前という状況が安心だと思います。まず男女賃金格差の撤廃、時間ではなく仕事で評価、格差をつけすぎない……などが有効ではないでしょうか。
長く働き続けることが大切 (ペンギンぬりたて・岐阜県パートナー有・)
子どもが小さいうちは補助的な仕事を効率よく処理し極力残業しなくて済むようにして、それでも突発的に必要なときには残業をすることで「働き続けたい気持ち」をアピールしてきました。残業が少ないことで自分の評価が低くなり収入も減っていますが、いずれ子どもに手がかからなくなった時に挽回できると信じています。今の仕事が好きなので細々とでも働き続けることで自分なりの働き方を見つけたいです。
制度をきっちりと勉強し知ろう (くみこさん・宮城県・パートナー有・31歳)
残業する人もしない人も、働くということについてもっともっときちんと考える必要があると思う。休暇制度の権利ばかり活用し、一緒に働くのは気をつかう非常識と思えるような人、などを知っているのでよりよく働くための休暇制度を使うことを躊躇していた。しかし考えてみると私は働く人が持つ様々な権利について、真剣に考えたり調べたりしたことはあまりない。「必要なときに知っている人に教えてもらおう」くらいに考えていたが、知らないことで損したり迷惑を掛けるのは本意でない。
5日目の円卓会議の議論は...
「労働時間」に縛られない「柔軟な働き方」を「公平」に!
「残業」という切り口から、「今の日本の働き方でいいのか?」という、有意義な議論ができた一週間でした。
私も含む、みなさんの意見の中から、課題を3つにまとめてみました。
【1】「残業」をする/しない、が仕事の評価につながる、日本の働き方自体に問題があるのではないか。
【2】「女性が子育てをする」という風習がまだ根強い中、「子育て中の人」に限った優遇施策は、かえって
逆効果になるのではないか。
【3】権利を主張し、制度に甘えている女性も少なくはなく、職場において「不公平感」を増長してしまって
いるのではないか。
これらの
課題を解決するための方向性
も、この議論の中で見えてきたと思います。
《「労働時間」に縛られない報酬、評価制度の普及》
オランダ資本の企業へ勤めるLindenさんは、「8時間の勤務時間を集中&優先順位をつけた上でタスクに取り組みさっさと退社。年俸制のため残業代はなし」だそうです。
まず、「労働時間が多いほど給与が高くなる」「残業する人は仕事ができる」といった既成概念を打破することが重要ですね。効率よく働き、成果を出す人が、仕事に見合った報酬を受け取ることで、労働者自らの「責任」や「努力」を引き出す労働制度が求められます。
《性別や特定の状況の人に偏らない、公平な施策》
ユリイカさんからは、「男性(父)も同時に時短制度があれば、プラスもマイナスも互いに理解出来るのでは」というご提案を、モリッシーさんからは「まず男女賃金格差の撤廃、時間ではなく仕事で評価、格差をつけすぎない……などが有効では」というご提案をいただきました。
特定の人に限った施策は、必ず「不公平感」を生み、結果として、本来の目的を達成することができなくなる傾向があります。個人的には、「子育て中」の人を優遇するのではなく、働く人全体が働きやすくなる環境を作ったうえで、子育て支援としては、子どもの医療、教育への支援を充実させてほしい、と思っています。
《社会全体として「柔軟な働き方」の普及》
休暇制度の権利ばかり活用している同僚をみて、「働くための休暇制度を使うことを躊躇していた」という、くみこさん。
大切なことは、どうやって「休むか」ではなく、どうやって「働くか」なのだと思います。そして、「残業が少ないことで自分の評価が低くなり収入も減っているが、いずれ子どもに手がかからなくなった時に挽回できると信じて」というペンギンぬりたてさんのように、働き続けるにはどうすればいいか、を社会全体で考える必要があると思います。
私はよく日本の労働環境を車のアクセルにたとえてお話します。今の日本では、「アクセルをふかし続ける」ことが、正しい働き方になってしまっています。結婚、出産、子育て、病気、介護など、さまざまな理由で、アクセルを吹かし続けることができなくなると、エンジンを止めるしかありません。でも、一度、止まってしまったエンジンは、再度かけるのがとても難しいのが実情です。
人生にはいろいろな時期があります。
フル回転できないからと、エンジンを止めてしまうのではなく、エンジンの出力を調整しつつ働き続け、その時期を乗り越えたら、またフル回転にできるような「柔軟な働き方」
が必要なのだと思います。
そうなれば、「エンジンをふかし続け、心や体を壊しそうな人」も「エンジンを再始動できずに埋もれてしまっている人」も、健全に、適切に働くことができるでしょう。これは、大きな意味での「ワークシェアリング」かもしれませんね。
では、具体的にはどうすれば、いいのでしょうか。
「残業することが、効率の悪い出来ない人間と判断される欧米の文化と、長く会社にいることが会社への貢献を暗黙に求める日本の風土に挟まれつつ」というladyさん。
実は私も同じ思いをしています。欧米の働き方の良さを勉強しつつも、それをそのまま日本に持ってきては難しいのではないか。長く続いてきた日本の働き方の良い面(愛社精神、チーム体制、社会保障の充実など)を残しつつ、いかに、欧米の「柔軟な働き方」を取り入れていくか……。
アメリカでは、今、女性の起業率が、男性に比べて2倍の伸びになっているそうです。これは、連邦政府が、法律で「政府調達の5%を女性企業に発注する」ことを定め、かつ、女性の起業支援や経営支援、認証制度など、NPOや民間企業とともに社会全体で、女性企業(女性が51%以上の経営権を持つ企業)を支援するしくみを作ってきた成果だと言われています(女性企業のみ支援する是非は別問題として)。
「柔軟な働き方」を普及させるには、企業を制度で縛るのではなく、企業にとってもメリットのあるしくみを、社会全体でつくりあげる必要がある
と思っています。童話の「北風と太陽」を思い出してください。無理に上着を脱がせようとすると、逆に上着をしっかり押さえてしまいましたよね。
今、私が具体的に考えているのは、CSR(企業の社会的責任)活動と連動することで、社会的動きにできないか、ということです。多くの大企業がCSRに多大な費用をかけています。現状では「地球環境」への貢献比率が高いのですが、その一部でも「柔軟な働き方」の普及に向けてもらえたら……。大企業が自社内で「柔軟な働き方」を推進しても、一般消費者にとっては雲の上の話になります。アメリカの女性企業支援のように、「社会全体で柔軟な働き方を広める」活動に、CSRの方向性を向けることで、社会にとってより即効性のある現実的な貢献になるではと考えています。これについては、また機会があれば詳しくお話したいと思います。
今、世界的な景気後退の中、働く環境の悪化が懸念されています。しかし、厳しい状況だからこそ、経営効率化や人材の柔軟な活用につながる施策ができれば、企業が大きく動いてくれるチャンスでもあるのです。
私たち労働者も、自分の権利だけを主張して「残業」しなかったり、自分の生活を犠牲にして、あるいはお金のためだけに「残業」していては、いけません。
大切なことは、労働者も法律や制度、会社の状況、社会をよく理解した上で、どうすれば、みんながいい方向に向かうかを考え、現場からも声を出していくこと
だと思います。
本当に一週間、ありがとうございました。
田澤由利
ワイズスタッフ代表取締役
「仕事もライフも幸せでいたい だから、ネットオフィスを実現」
佐々木かをり対談 win-win > 第121回 田澤 由利さん
「会社の長時間労働対策、うまく行っていますか?」
2008年4月、参加者の声は……
「女性にではなく、家庭にやさしい企業で働きたい?」
育児・子育て中の女性だけにやさしい、というのではなく
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