
共通の感性を持っていたい
(べんじゃみん・東京・パートナー有・33歳)
パートナーがわたしに求めていると感じるのは、「説明しなくても仕事の内容を理解してくれる」と、「リラックスできる時にそばにいる」でしょうか。同業のようなものなので、パートナーのしている仕事を見聞きすれば、どの程度の大変さなのかはすぐ理解できます。また、オフタイムにリラックスできることも大切だと思うので、わたしの男性の友人が、「結婚したら家で好きな野球の中継も見られなくなった」とこぼすのを、かわいそうだと思いました。もちろん見たいテレビ番組を、わたしが一方的に我慢しているのではないのですが。また、知人で、「コンサートに一緒に行けば、家計からお金が出せるから、二人で夫は行きたがる。自分は彼の好きな歌手などあまり興味はないがついていく」と言った人には心底驚きました。別々の楽しみも持ちつつ、リラックスできる共通の感性を持っていたいと痛感しました。
自分から、相手に言葉をかけていく
(fukikku・東京・パートナー有・37歳)
「何事にも、結果ではなく仮定の部分での良いところをコメントするようにしてほしいのよ!」と威張って要求していたわたしですが。今ではわたしのほうから相手がくじけないようにコメントしたり、話を聞くように心掛けようとしたりしているこのごろです。最初の3年間は相手に変化を求めていましたが、自分がまず変わって、相手のことを勇気付けることができるパートナーでいるほうがいいのかな、と思うようになりました。結果として自分にも勇気の出るような言葉や気持ちが返ってくるような気がします。
離れていても支え合うことができる
(はるたいママ・東京・パートナー有・33歳)
子どもが二人いて、かつ3人めが10月で生まれます。フルタイムで外資系に勤めています。3人目も育児休暇はとらずに、きっとまたお産当日まで働くつもりです。パートナーの勤め先は旧国鉄なので、会社の雰囲気も理念も何から何まで正反対です。かつ、今は単身赴任をしてはや2年、おそらくあと3〜4年は東京には戻ってこなさそうです。ということで、日常の生活のサポートというのはパートナーから受けることはできない状況ですが、それでも、お互いに信頼と愛情をもって理解しようとする気持ち、そういうものをパートナーに求めますし、今はとても満足しています。
以前仕事で、眠れなくなるほど悔しいことがあり、どうにもつらかったのですが、そんな時、もし夫がそばにいて話をしたら、きっと彼は「そんなに何事も予見していたようにすべて思ったとおりにいくことはないんだから、そんなに欲張っちゃいけないよ」と言うだろうな、と思うと不思議に気持ちが治まっていきました。そのときに、離れていても支え合うことができるんだな、と思ったのを思い出しました。
応援してくれることが今一番必要なこと
(じゃらふ・東京・パートナー有・32歳)
なにより「わたしが働くことへの理解」です。6月に結婚を控え、同居を始めましたが、当事者になったからでしょう、今までと彼の意見が少しずつ変わり始めてきています。また、会社でも戦力ダウンと思うのか、上司には露骨に嫌な顔をされました。そんななかで、何かをしてほしいという具体的な条件はまだ見当たりませんが、わかってくれて応援してくれるということは、働き続けるために、彼と一緒にいたいと思い続けるために、今一番必要なことです。
心理的条件と物理的条件
(mamarin)
おっしゃるとおり心理的条件と物理的条件があると思います。わが家の場合、心理的条件は、お互いですが感謝の気持ちですかね。やはり長年夫婦をやっていると当たり前になってしまうことを、たまには「ありがとう」という気持ちを持つことで円滑な関係を保てると思います。だから主人の給料に対しても「ありがとう」、あちらは食事を作ってくれて「ありがとう」。それだけでも大きく違います。あとは子育てに関する心理的支援は欠かせません。よく「子育ては妻に任せている」という話を聞きますが信じられません。子どもの些細な心配事から進学まで、父親には全般的な責任があると思います。物理的条件では最低一つでも家事をやってくれる(主人の場合、布団を上げるだけ)、それから休日や夜間仕事の場合、留守番や子守りをしてくれる、でしょうか。
パートナーを評価する時には
(ENYA・神奈川・パートナー有・48歳)
20年近く専業主婦をした後に仕事を始めたため、家事はわたしがやるのは当たり前で、子どものことはわたしの担当で、というふうに思い込んでいるパートナーです。「会社の仕事は大変なんだから。早く有名になってガンガン稼いで、僕の代わりに立派な大黒柱になってよ!」とけっこう本気で言うわりには、いざわたしが本格的に仕事を拡張しようとすると「僕の仕事が一段落するまでは待ってよ!」と止めに入ります。わたしの収入は夫の何分の一かですから、金額で分担を決めると、結局は彼は会社の仕事、わたしは家の仕事全部と自分の仕事という判断が下されます。お互いの勤続年数、仕事量に主婦業の間の分も加算してパートナーを評価してほしいですね。
得意・不得意をカバーし合える仲に(善三郎のママ・東京・パートナー有・39歳)
保育園の行事、小学校の保護者会などは母親の仕事のように思っていましたが、「休暇が取れるから僕が行くよ」という夫に任せてみたら、とても楽になりました。人付き合いが下手なわたしが行くよりも、最初から輪の中には入らず、外部からの参加のようにしている夫のほうがいいようで、保育園も小学校も夫を知っている人が増えました。性別的役割にとらわれず、お互いが得意・不得意をカバーし合えるパートナーでありたいです。
自然に補うかたちに(mopi・関東・パートナー有・34歳)
共働きの家庭で育ったもので、働くことも家事をすることも特別なこととは思っていませんが、一緒に暮らす相手がいると疲れていても、という場面はよくあります。うちでは話し合ったわけでもないのですが、お互いの得意不得意がバレているので、自然に補うかたちになっています。何もできない男性とは暮らせないな、と痛感します。せっかく一緒にいるのだし、一人でもやらなければならない雑事はあるのだから、相手を思ってサッと動ける人が理想。何でもできて、とはいいません。でも自分のことぐらいはできる人じゃないと困ります。お母さんの代わりにはなれないですから。
「仕事人」としてわたしを認識してること(にっぽんのきりん・東京・34歳)
仕事面では、男だ女だという前に性のない「仕事人」としてわたしを認識してることが大前提。その上で、自分で食べていける仕事がある(経済的な生活力がある)こと。生活面では、自分のことを自分でちゃんとできる(生活能力がある)こと。どちらも自分自身にとってごく普通のことです。でも、わたしの交友範囲が狭いこともありますが、後者ははっきりいって超難題ですね(大の大人を教育するのもまっぴらです)。
「女性だから」「男性だから」という認識なし(たみたみ・東京・パートナー有・30代)
わたしはあまり「女性だから」「男性だから」という認識がありません。同じように働いている共同生活者が助け合って行くのは当然のこと。幸いパートナーがわたしより細やかで気がつく性格なので、気付いたほうがやる、ということで今はうまくいっています。のんびりした性格のわたしは彼がせっせと動いているのを見て「しまった! それもやるのか」と思って参考にすることが多く、感謝の気持ちを忘れずに補い合っていけばいいのかな、と思っています。彼は彼で「二人とも働いているんだから当然でしょ」という感じです。こういう人でないと、わたし自身は、一緒に暮らしていくとことはできないと思います。
妥協点を探るのもさほど大変ではなかった(MANAMI・東京・パートナー有・40歳)
結婚しても子どもができても仕事を続けようと思っていました。結婚する前に、結婚相手の条件として考えていたことは、わたしが結婚してもずっと働き続けることを当然のこととして受け入れてくれる人であることでした。少なくとも、相手の許可を得て働こうなんて考えていませんでしたので、「結婚しても、家事をきちんとしてくれるなら、仕事を続けてもいいよ」などという相手とは一緒に生活できないと思っていました。そして、わたしが働き続ける以上、当然のこととして、「自分のことは自分でできる」「家事をする」人であること。
実際、結婚してみて、今の役割分担が定着するまでには紆余曲折がありましたが、基本的なところでわたしが仕事を続けることを当然のことと認識していてくれたので、妥協点を探るのもさほど大変ではなかったのだと思います。
理解力、思いやり、本人のやろうとする気持ち(仕事の鬼・パートナー有)
相手に望むことは、理解力、思いやり、本人のやろうとする気持ち、そしてあえていうなら体力(健康)でしょうか。今まで不満に思ったことはお互いに話し合い、お互いの立場を理解しようとすることで、うまく回せているのだと思います。先日はたまたまの彼の休みに小学校の個人面談に行ってもらいましたし、料理は彼がメーンで作るようになりました。相手の得手不得手を自分がやる、というスタンスで相手に対して「ありがとう!」となるのがいいのでしょう。
ちなみに彼はトイレ掃除だけは絶対にやりませんし、わたしは子どものお手製縫い物グッズ(保育園のかばんとか)は作りません。この棲み分けは、無駄な衝突をしないための思いやりなのだと勝手に思っていますが、それをお互い容認できる気持ちも条件となるのでしょうか。
素直に「やって」とお願いする(とらきち・京都・パートナー有・30代)
試行錯誤を重ねながら「基本的には自分のことは自分で」というのが我が家での暗黙のルールになっています。しかしはっきりと線引きをしているわけではなく、お互い得て不得手もあるのでできないときは素直に「やって」とお願いしています。また、しんどいときは「今日は何もしない!」と断言することも。そして、何かをするときは「やってあげている」とかイヤイヤするのではなく、気持ちよく自分から動こうと心がけています。おかげで家事の分担などでもめることはあまりなくなりました。
自分が楽しんでこそ相手も楽しめる?(u-chin・東京・パートナー有・29歳)
求めること、それは好きなことを我慢しないでほしいということ。わたしも彼も仕事に対しては上昇志向だし、家事などについても両方がやります。最近、わたしのほうが忙しく家にいる時間が睡眠食事でほとんど。そのとき彼は家事もしてくれたけど、自分のやりたいこともやっていました。多少、家事がお粗末でも、趣味や好きなこともやっていたので安心しました。お互いがお互いのために協力することも必要だけど、自分の楽しみを奪ってまでだと、いつか相手のせいにしてしまうかもしれないし、心のバランスも崩れてしまうかもしれない。自分が楽しんでこそ相手も楽しめるのかな。
子どもの見本となるような父親であってほしい(てっしー・福岡・パートナー無・26歳)
家事を分担したいと思うことはありません。女性にしかできないこともあるから、無理に異分野に労力をかけるほうが無駄だと思うから。ただ男性として人間として、いつまでも尊敬できる存在であってほしい。そして子どもについては真剣に考え、話し合いができ、子どもにとって見本となるような父親であってくれること。それを望みます。