
SOHOであっても場合によっては向かないことも(梶本洋子・東京・パートナー有・51歳)
SOHOワーカーであっても、業種や営業理念によっては、必ずしも有利には働かないと思っています。メーカーとの直接取り引きを目指して営業活動を行っている場合、まずは、あまたの競合を抑えて勝ち抜くだけのプレゼンテーション能力が要求されますが、受注額が大きい物件の場合は特に、たとえば「こんな小さな個人事務所に発注して大丈夫なのか?」という、つまり約束事を遵守できない可能性を問われることになり、それは大抵「クライアントが事務所兼自宅に訪問する」というアクションで表されます。SOHOであるからこそ提供できる24時間の業務体制や、内制による機密保持の確実な遵守、逆に小規模であっても充実した営業環境(コンピュータネットワークインフラなど)や落ち着いて打ち合わせのできる空間など、営業状況を含めて実際に見ていただくことで、信頼関係を勝ち取ることができるのではないかと考えています。
双方が納得、というのは難しそう(nanachann・パートナー有・41歳)
平等にみんなが快適にシェアできるのが理想的ですが、実際には難しそうです。共有部分と私的部分との空間の分け方は、なかなか双方が納得できかねるところではないかと思います。日当たり、向き、窓の位置関係など、細かいようですが、実際の仕事場となると環境整備が大切かと思います。
そもそもオフィスは不要では?(いまいくん・埼玉・パートナー有・41歳)
戸田さんに質問ですが、オフィスって物理的に必要なものですか? これだけITが発達すれば、ノートパソコン1台あれば、それがオフィスになるでしょう。電源やネットワークへのアクセスの問題はありますが、場所は喫茶店でも公園でも、駅のベンチでもよいのでは? プリントアウトもキンコーズでできるし、コピーやファックスだったらコンビニでもできますよね。いまやオフィスは通常業務をする場ではなく、コミュニケーション、コラボレーションのための場となりつつあります。独立するのであれば「場所としてのオフィス」はたとえ小額でも固定費になってしまいますから、それを持たないで済むような仕事のやり方を考えたほうがよいように思います。
よほど気が合う人でなければ難しい(うっこ・福岡・パートナー有・42歳)
自分の仕事部屋が自宅とは別にあったら……と、しばしば思います。一度実行を考えて、不動産屋に行きましたが、「自宅をもっと広いところに借り直して、1室を仕事専用にされた方が絶対に安くつきますよ」と忠告され、そうしてしまいました。でも、いまでも、やはりオフィスがあれば気持ちも切り替わるし……と、迷っています。ただ、他人と共有するのは苦手だし、実際に感情的なトラブルになった友人たちも何人か見てきているので、借りるなら1人で借りたいと思います。暮らすのではなくても、一つ屋根の下、よほど気が合う人でないと難しいのではないかと思います。