
労働時間よりも、組織の硬直化が問題(IPウーマン・36歳)
柔軟がいいか、そうでない方がいいか、と問われれば、人間誰しも強制されるのは嫌なので、柔軟な方がいい、と答えるでしょう。私自身は、有資格者であるため、現在の職場では色々な意味で柔軟に働いています。それは、フレックスなどの時間に関することではありません。自分に当てられた仕事内容に関しては私が最終的な責任を負っていて、自分が責任が持てる範囲であれば自由に判断し、最終決断してもいい、という意味です。私個人の性格にもよるのでしょうが、朝早く来い、とか、労働時間は○○時間以上、などを言われることはあまり苦ではありません。それよりも、誰某の承認を取らないと先に進まない、とか、ここでは根回しが必要で、など、仕事の進め方が硬直化している組織というものが耐えられません。柔軟な働き方、とは、自分の判断で進めることができる柔軟さ、と考えています。
フレックスで苦労した経験(ゆかりんB・東京・パートナー有・26歳)
社内で一度、フレックスタイムを導入したことがありますが、コアタイムしか打ち合わせの時間がとれず、苦労した経験があります。しかし、女性の働き方として、出産や育児を考えると是非フレックスタイム制度で効率よく働きたいと思います。
制度活用ができていない(noruru・パートナー無・35歳)
反省も含めて。フレックス制をひいている職場にいますが活用なんて全くできない状態です。日中はこまごまとした仕事に追われて、本来の業務は残業の時間帯に。自分の時間を大切にしたいと思いながら、動物としての時間(例:食事、睡眠など)と勤務、通勤時間を別にすると残念な結果になります。今の私にとって、『柔軟=自分を大切にする』働き方は理想であり、目標です。桃源郷にはしたくありません。
時短勤務で暗に「戦力外通告」(はしけい・静岡・パートナー有・36歳)
数は少ないものの、子育て中の女性社員に話を聞くと、ほぼ全員が「柔軟に働きたい」と言います。それだけ、普段の働き方にストレスがあるというわけです。子育て中で時短勤務などを選択している女性社員に対しての会社側の扱いは「戦力外通告的」だと感じることもしばしば。組織の中で「例外」は認めたくないという会社側の考えもわからなくもないけれど……、これからを見据えたら、もっと柔軟な働き方を社員に提案することのほうが、個々のモチベーションがあがるような気がします。
きちんと責任を持った上での柔軟性(すてねこ・大阪・パートナー無・36歳)
大学を卒業して、正社員で働き、その後派遣会社の正社員として働いたとき、「いろんな働き方がある」ってことを目の当たりにしました。かつては、正社員じゃなければ戦力じゃないのではといった考え方もあったのですが、そうでない方にも大勢お会いしました。その後、派遣社員も経験しましたし、今は直接契約で働いてます。会社、職業を選ぶように、働き方を選ぶのも、その場の自分の環境等考えていけるのでいいんじゃないかと思います。特に女性は出産、育児等まだまだ男性より環境の変化が激しい状況におかれているため、社会的にももっと柔軟な勤務形態が増えればありがたいと思います。働きたくても状況のせいで働けない有能な方がいっぱいいらっしゃいますしね。ただどの会社で、どの働き方をしても、必ずその会社での役割等考えてきちんと責任を持たないといけませんが。あまりにも自分勝手に働きたいからっていう意味での柔軟な働き方っていうのは問題外です。

働くのなら、キャリアを勝ち取る覚悟を(奥沢すずめ・東京)
昔、子どもが小さい頃は柔軟でない勤務体制で働いていました。今はフリーランスです。しかし、「子育てのため」イコールフレックスな勤務ではないのではないでしょうか。実際、保育園などは待機児が多く競争率が高いのですが、そういう方は後回しです。保育園などの対応してくれる時間帯も平常の勤務体制が対応できるようなものになっています。またそういう勤務形態で積まれるキャリアから、責任ある仕事、技能がどれほどつちかわれるか疑問です。結局は、勤続年数は長いけれど、補助でしかない人材になりかねません。だとしたら、ただ単に時間を切り売りすることにどれだけ価値があるでしょうか。働くなら、しかも子どもを預けてまで働くなら、自分の人生のキャリアを勝ち取る覚悟を持つべきです。
取引先との兼ね合いも(mcqueen・東京・パートナー有・32歳)
業種によっては、取引先との約束を守るためにも、柔軟にしない方がいいと思うことがあります。時間を区切って、勉強やリラックスに使うほうがいいように思うんですが。本当に能力が必要とされていれば、柔軟な働き方なんて、いくらでもできるわけだし。
管理されることに慣れている(marco302・神奈川・パートナー無・33歳)
私は一会社員ですが、もし私が経営者の立場だったらと考えるとNOです。というのも現在の会社で、2年ほど前から営業職の”No Office”体制が導入され、完全な自己管理体制の成果主義が始まりました。私は本社で働いているので営業職の状況を把握するのは難しいのですが、社員からの情報によると、「働くのは週2日、業績はオンライン管理されているので架空売上を入力。もちろんタイムカードもオンラインなので適当に入力している」とのこと。本社で深夜まで残業して営業のことを第一に仕事をしている私としては怒りを覚える以前に言葉もでません。”柔軟な”なんてことは、完全な人間じゃなければできないこと。特に管理されることに慣れていて、それが文化のような日本人の体質には合わないのではないでしょうか。理想や流行を追って経営するのも話題づくりや、社員をひきつける意味で良いかもしれませんが、現在の日本において、柔軟な勤務体制を導入するのは時期尚早なのではないでしょうか。