

余裕を求めてフリーランスに
(琴祐・神奈川・既婚・32歳)
小さな編集プロダクションで正社員として7年間働いてきましたが、公私にわたりさまざまな変化があり、仕事も生活も余裕がなくなってきたので、来月には退社し、フリーで働くことにしました。現在会社の仕事として担当しているいくつかの部分はフリーになっても続けられそうなので、今より時間の余裕が増えそうです。しかし、社会保障やその他経費の問題や、再就職、そして子どもができたら、夫が転職したくなったときには、などと考えると今一番切実な精神的な余裕のなさをクリアしても、将来の問題がなくなるわけではないんだな、と思っています。
女性は男性よりも、いろんな面で変化に対応して生きていかなければならないのだから、今一番切実な問題をクリアし、紆余曲折を経ながらも、公私にわたってさまざまな人とのつながりの中、生きていければいいなと思います。けど、正社員として、安定収入、雇用のある程度の保証、社会保障などの優遇(交通費支給・退職金、ボーナス)はうらやましいです。
技術を習得すれば契約社員
(くまのすけ・東京・未婚・33歳)
つい最近まで契約社員として働いていました。今は正社員で働いています。契約社員のときを思い返しても、正社員と同様にキャリアに合った仕事をさせてもらっていました。給料の形態や福利厚生などはまったく違いますが、仕事に不公平がなかったので、とても満足して働くことができました。
仕事によるのでしょうが、正社員でも契約社員でも責任は同じだと思います。契約社員でも辞めるときは引継ぎなどが必要ですし、正社員と違うことは何もない職場でした。わたしが正社員になったのは、違う技術を取得するためです。今までの技術だけで仕事を続けるのなら正社員になる必要はなかったのですが、新しい技術を取得するには、そのキャリアがないわたしに仕事を与えてくれる場が必要でした。
今の会社は気に入っているので長く勤めたいと思っていますが、特に会社に魅力がないようならば、技術を取得したら契約社員に戻ってもいいと思っています。会社に縛られる必要はなく、正社員でも契約社員でも一番自分がやりたい仕事をうまくやれる環境をもてればいいと思います。
新卒入社の正社員でなければ不可能だったこと(ありる)
人それぞれなので、必ずしも正社員にこだわらなくてもいいのでは、という意識はありますが、自分に関して考えると、正社員を続けてきたことは正解だったと思っています。20代で2人の子と家を持つこと、今の働き(満足に働けない状況)で今の収入を得ること、いずれも新卒入社の正社員でなければ不可能だったと思います。
やりたい仕事はできなくても、子どもを育てながら自分がやりたい仕事の「そば」にいられること、やりたい仕事がある「世界」に身を置くことが許されること、これがどれだけありがたいことか。上の子の出産で会社を辞めていたら、今ごろわたしは「働きたい気持ちと働けない状況を抱えた専業主婦」になっていたに違いないと思います。
働き方は上手に選んでいきたい(さーぼー・東京・既婚・30歳)
どの勤務形態がいいかは、職種によっても違ってくるのではないでしょうか? わたしは転職回数が多く、正社員や派遣・アルバイト、職種も販売から営業、事務までいろいろ経験してきましたが、職種は制作、勤務形態は契約社員として落ち着いた今、居心地はけっこういいと思っています。
制作の仕事は、「自社」の枠組みに対して第三者的な視線を持っていないとできない部分があり、正社員としての社内の細かな決まりごと(ここにけっこうムダな部分が多い)にこだわっていてはいい仕事ができません。正社員の人は「第三者」としてのわたしの意見にリアルな説得力を感じるらしく、わたしの姿勢には納得してくれているようです。
安定志向なら当然正社員としての働き方を選ぶのでしょうが、わたしの場合、待遇より仕事の内容を重視しているので、正社員とそれ以外でどちらが得か? というようなこともあまり考えたことがありません。なにより、いつまた新しいことにチャレンジしたくなるかわからないので、働き方は上手に選んでいきたいと思っています。
世間的には正社員のほうがいいかもしれないが(milmil・長野・26歳)
正社員とパート・アルバイトのどちらがいいかといえば、世間的には正社員のほうが社会的に認められていいのかもしれない。でもそんなことにこだわらなければ、パートやアルバイトで短い時間働いて、残りの時間は自分の趣味や特技といったことに自分の時間を費やせばいいと思う。要は自分が満足・充実してるなと感じることのほうが大切だと思う。
世間の風当たりの冷たさに気付かされる(pippi・神奈川・未婚・40代)
20代後半から約15年派遣社員として稼動してきましたが、最後には正社員に落ち着いています。その人の年齢、仕事への価値観、目標によっては、正社員に縛られず計画的にステップアップしていけば自分たちの希望する生活に近づいて行けるし、チャンスにだって出会えるので、個人的には形態にこだわりは持っていません。
ですが日本企業はまだまだ保守的です。表に出ている明るい未来は1割(大手なり外資)で残り9割(中小企業)はまだまだ保守的です。それに雇用形態が派遣・フリーター・SOHOなどで目標もなく何となく日々を送って歳を重ねていくと、世間の風当たりの冷たさに気付かされます。
個人的なことですが、少し前に30人程の会社に正社員として就職しましたが、女子社員はこの会社しか知らないせいか世界が狭いように感じます。若いためか人との付き合い方を知らず、心ない言動に傷つくことも少なくありません。1社に長く勤め上げることはすばらしいことだと思いますが、狭い世界でその世界の常識を世間の常識と勘違せず、広い世界を知ることも一つのステップアップになり、いい人生経験とになると思います。

周りが正社員でなければ信用しないという風潮
(naomisan・東京・独身・43歳)
基本的にはイエスと言いたいところですが、現在のところはノーです。先日遊園地で事故があり、その操作をアルバイトがしていた云々のニュースが流れていましたように、本人よりも周りが正社員でなければ信用しないという風潮がありますね。
わたし自身も今の仕事がしたくてこの会社にいるのであって、この会社に入りたかったわけではない、と常々思ってはいますが、やはり愛着は湧いてきますし、責任も感じます。何回か転職の後の職場ですから、いろいろアラも見えて、改善を提案してみていますが、一つの所に長く居続けた人にわかってもらえるのは難しいですね。そういった意味では功罪合わせもっているのではないでしょうか?
責任のある仕事を任せてほしいから
(マース・既婚・30代)
わたしは正社員として働きたいです。わたしの周りの状況は、派遣の方には責任のある仕事を任していない、任せられない。というのが多いです。やはり年々仕事の経験年数が増えれば、責任のある仕事を任せてほしいという気持ちがあるため、正社員として働きたいです。
正社員でなければ今まで働き続けていられなかった
(弓ちゃん・愛知・既婚・39歳)
わたしはずっと正社員で働いてきましたが、収入の安定面よりも、出産育児を経験してきて、雇用が保証されている部分で、正社員でよかったと思っています。育児休暇制度がちょうど導入された時期だったこともありますが、正社員でなければ今まで働き続けていられなかったと思います。有給休暇も仕事に支障のない限り、自由に取れますので、子どもたちの学校行事にも参加できます。
正社員だからこそ得られるものは積極的に参加
(miechan)
やはり正社員として働きたいです。外資系の状況はわかりませんが、日本企業であれば正社員でないと得られないチャンスは確かにあるように感じます。その分、どんなに仕事ができなくても、正社員という免罪符で守られることに執着し、会社へ依存する人もいるかもしれません。
しかし、わたし個人は、正社員だからこそ受けられるステップアップのための講習などは、いち早く、参加の意思表示をし、無駄にしないようにしています。そこで得た知識などは、まず、自分のものになり、また、チャンスを与えてくれた会社には、より良い仕事をすることでフィードバックすれば、会社だってハッピーになるように思えます。
キャリアアップを考える余裕がない(kakoran・既婚・40歳)
現在公務員ですが、民間会社の正社員の経験も派遣社員の経験もあります。派遣のときは、労働時間がそのまま収入に反映してしまうので、働いて、稼ぐという意識ばかりが先行して、仕事やキャリアアップを考える余裕がなかったような気がします。
まずは専門性を身につける、社外ネットワーキングを作る(まりい)
公的な職場で非常勤で働いています。今やっていることを活かした職場となると、かなり限られてきます。仕事内容は好きなので、この仕事の延長で正規の職員になれたらなと思っていますが、現時点ではそんな施設がありません。待遇は正職員とは段違いに悪いのに、仕事内容は倍くらいハードです。
いくら頑張っても給料は変わらず、経費削減で仕事は増える一方で、実質の賃下げ。均等待遇運動もかかわってみましたが実現は遠い。今考え、実行しているのは専門性を身につけることと、社外ネットワーキングを作ることです。そこからきちんとわたしを評価してくれる仕事場との出会いがあるかもしれない。自分で立ち上げるしかないのかもしれないけど。
ライフステージに応じた働き方をできる会社が増えれば(ごまたま)
今の会社では、明らかに正社員の方が(能力に関係なく)優遇されているので、働くなら正社員です。将来受け取るはずの年金額や福利厚生、退職金やボーナスなど、正社員と非正社員で差がありすぎると思います。ライフステージに応じた働き方を、働く人がフレキシブルに選択できるような会社が増え、働きに応じた給与制度が確立されれば、わたしも正社員という身分にこだわらずに働き続けたいと思います。

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