イー・ウーマン玉村豊男農業はカッコいい、と思いますか?

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会議番号:2662

農業はカッコいい、と思いますか?

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【開催期間】
2009年03月02日より
2009年03月06日まで

円卓会議とは

このテーマの議長

玉村豊男　エッセイスト画家農園主

先日、テレビのロケで東京農大の厚木キャンパスに行ってきましたNHKの『明日をつかめ』という職業のガイダ�……

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1日目の円卓会議の議論は...

先日、テレビのロケで東京農大の厚木キャンパスに行ってきましたNHKの『明日をつかめ』という職業のガイダンスをする番組で、農業を取り上げたのです。私は「新規農業参入者」の先輩として出演したのですが、この日の主役は農大在学中の就農希望者たち。コメ、野菜、果樹、畜産、養蜂……家業を継いで、という人もいますが、まったく関係なく新規にチャレンジしたいという若者も、女性を含めてたくさんいました。

都会の街を歩いていればふつうのカッコいい若者にしか見えない彼らの口から「農業をやりたい」という言葉を聞くと頼もしくなりますが、彼や彼女がめざしているのは、新しい未来があるベンチャー産業としての農業です。自然の中で、環境に優しい仕事をしながら、生産からできれば加工販売まで手がけて、ビジネスとして成功させたい……　もちろん農業で生計を立てるのは簡単なことではありませんが、第一次産業を「カッコいい」と捉える感性も、若い人たちの中には着実に育ってきているようです。

いま、世界同時不況といわれる世の中で、あらゆる面でこれまでの生活を見直す機運が高まっているように感じます。これまでは工業製品を輸出して外貨を稼ぎ、食糧は外国から輸入すればよい、としてきた日本ですが、食の安全や自給率の問題が関心を呼ぶようになり、農業への関心も高まってきた……と、いいたいところですが、はたして本当のところはどうでしょうか。

日本の農業が再生するには、まず、多くの人が、農業は「カッコいい」仕事だ、と思うようになるのが先決でしょう。イメージがよくなり、新しい人が参入し、農業という産業じたいが活性化しないと、このまま日本の農業は衰退していってしまうかもしれません。

農業は、食べものをつくる仕事です。自分で農業にかかわりたい、という人でなくても、食べるほうの側からの農業のイメージも聞かせてください。そして、農業を仕事にする人をパートナーにしてともに暮らしたい、と思う女性はどのくらいいるのかも……。もちろん、経験者たる「農家の嫁」の愚痴でも結構です。まずは個人的な体験やイメージを語ることから、この「もっともトレンディーな問題」を考えてみたいと思います。

玉村豊男
エッセイスト画家農園主


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