
男女を問わず家事力を身につけてこそ一人前
(Milan・兵庫)
育児に時間のかかる時期は、専業主婦としてほとんどすべての家事をわたしが中心にやり、夫は時間のある時に参加していた。わたしの再就職とともに、食事の調理、買い物以外の家事はごく自然に夫の手にうつり、洗濯はわたしもするが、掃除、アイロン、ごみの分別、ごみ出しは彼の担当である。今後、仕事や健康によってこのバランスは変わっていくだろう。
男女を問わず、どちらも生きる術としての家事力を身につけてこそ一人前。日曜日の夕方は、5枚のワイシャツにアイロンをかける夫に、わたしは火加減を気にしながら、最新のとっておきのこばなしをしている。
3年かかってやっと
(ぼよん)
理想の家事分担は、夫婦そろって「同じこと」をしなければいけないと考えているかどうかにあると思います。
たとえば、洗濯物がたまっている状況があります。以前は、わたしだけが「洗濯しなくちゃ洗濯しなくちゃ」と気を回していました。最近は、夫も気付いてくれるようになりました。「そろそろ、洗濯しなくちゃね」「今日は早いからやっとく」「じゃあ、おれがたたむよ」という一連の会話ができます。このような「気付き」が夫には欠如していました。
争いがあるたびに「言ってくれなくちゃわからない」と言われ続けました。でも、わたしの意見はいつも同じ。「言われないでも生活者として気付きなさい!」でした。わたしが、病気になり一切の家事ができなくなって半年、夫が家事を取り仕切っていましたが、陰ながら見ていてイライラは募るばかりでした。
それから3年、やっとです。やっと、普段の家事以外に季節ものの入れ替えも気付くようになりました。道のりは長いです。でも、誰でもできること、男でもできることだと確信しました。生活をスムーズにするためには、何をしたらいいのかという視点を持つことが、女性には当たり前のようにこなせるのに、男性にはなかなか行き当たりばったりのようです。
葛藤しながらも主夫している
(misapon・東京・41歳)
十分満足しています。彼41歳、フリーのテレビディレクター。わたしは会社所属のPD。わが家では、彼がフリーランスでわたしが会社勤めです。家庭のことは、彼が仕事がないと、掃除・洗濯をしてくれます。分担というよりも、手が空いているほうが家のことをしている、忙しいほうは気を付けて手伝っているという感じです。
共働きの形態が普通と少し違うので、彼の仕事がないと、わたしが養うことにもなりますから、そのことで本人は葛藤しながらも主夫しているようです。料理は外食をするか、わたしが作るかです。料理までは作る予定はないようです。そのことが彼の中での大きな境界線のようです。彼も会社に属していたら、多分今のようには家庭のことをしないのかもしれませんね。
夫と次男に感謝
(ひよこ丸)
わたしがフルタイムで働くようになって3年。定時帰宅が不可能状態になって2年。103万以内のパートで働いている間は夫はほとんど何もしませんでしたが、今はかなりな家事を手伝ってくれ、とっても助かっています。
まず、洗濯物干しは、時差勤務で遅出の時は、夫。帰宅後もわたしのほうが遅い時は、自分や子どもたちの弁当箱を洗い、洗濯物をたたんでくれています。掃除機かけは遅出の時の夫の役目だし、そのほか、買い物、ゴミ出し、布団の上げ下ろしなど、可能な限りのことは手伝ってくれます。
ただし、食事作りはすべてわたし。家族4人分の弁当作りと夕食の下ごしらえで、朝は殺気立っています。そんな姿を見てるからでしょうか、よく手伝ってくれるのは。そうそう、最近は息子を仕込み始めています。上の息子は働いているのでムリですが、下の高校生の息子には、帰宅後は雨戸を閉める、洗濯物を取り入れる、弁当箱は自分で洗う、ご飯をたく(わが家はなべでたくので火加減が必要なのです)、風呂掃除、以上を少しずつ教え込み、何とかこなしてくれるようになり、助かっています。わたしは雑なので多少のことでは不満もなく、二人には本当に感謝しています。
向き・不向きもある(デジトラ)
性格が違うので洗濯物一つとっても、「そんな干し方だったらわたしがやる」とか「そんな食器の洗い方だったらわたしが」と見ていられなくなって、結局自分でやってしまいます。
共働きなので分担してやろう!という気持ちはうれしいのですが、向き・不向きもあるのかもしれません。家事の仕方を説明したこともあるのですが、ケンカになってしまったので、その後はとくに触れずになんとなく分担して生活しております。上手に夫婦で分担している方の話を聞きたいものです!
余力のあるほうが進んで(パレアナ・東京)
共働きですので、疲れていると家事がおろそかになりがちです。そんな時は無理をしないで、お互いに自分ができることだけをするようにしています。会社での仕事量と、家事の量は、常に一定ではありませんので、「●●は誰の分担」と決めてしまわずに、余力のあるほうが進んで家事をやる、というのはいかがでしょうか? ぐったりしていても、相手に感謝の気持ちを持つことで、自分にも力が湧いてくるので、いい循環で家事が進みます。
楽しみを知っている男性は積極的(とらきち)
保育士という仕事柄、この話題には事欠きません。わたしが知る限りでは、まだまだ女性が家事・育児を負担している割合が多いようです。ただ家事・育児を積極的にしている男性は、その楽しみを知っているような気がします。その楽しみの醍醐味さえわかればもっとかかわっていくのではないでしょうか?
どちらか一方だけが家事を、ということはない(ちゅうた・30歳)
夫婦共働きですが、現在わたしは、娘の育児休暇中です。 わたしが休暇に入る前からそうでしたが、食事を作るのはわたし。これ以外の家事の分担はとくに決めていません。ただ、どちらかが家事をしている時は、もう一人は子どもの面倒を見ていたり、ほかの家事をしています。たとえば、わたしが食事の支度をしていれば、パートナーが子どもの相手をしながら、洗濯物をたたんでいたり。
ですから、基本的には、どちらか一方だけが家事をしていて、もう一方がテレビを見ていたり、自分の趣味のことをしていることがありません。パートナーの帰宅が遅い時は、すべて一人でやっていますが、家事はできるほうがやればいいと思っているので、なんとも思いません。育児に関しても、パートナーができないことはありませんし、おむつ替えも率先してやってくれます。
そのため、まったく不満を持っていませんし、今後、職場復帰しても家事負担についてはほとんど不安を感じていません。うちの場合は共稼ぎで、二人とも同じくらいの収入なので、結婚当初から自然と「すべて二人で」こなしています。

夫の仕事が忙しい
(ふぉるく・東京・パートナー有・30歳)
微妙なのですが、Noです。というのも、夫の家事に対する意識に不満があるというより、とにかく仕事が忙しく、家には寝に帰っているだけの状態なので、正直普段は家事どころではないのです。たまの休みの日も、何か言えばやってはくれるのですが、彼自身が、子どもの相手をしつつ、どの家事をどのように片付けていけばいいのかがわからないようです。
現在は、わたしが専業ですべての家事をこなしていますが、近い将来は仕事にも出たいと思っています。家事分担をするためにも、彼の会社には現在のような勤務態勢を改めてもらいたいです。
いざ、実行となるとなかなか難しい(LAPIS.MAMA)
正直満足してません。ただ主人の今の仕事状況を考えるとそれもしかたがないかなとも思いますが、子どもと遊ぶことやお風呂に入れることなど自分が楽で楽しいことだけはやってくれていますが、そのほか、苦手な掃除などはまったくしてくれません。
わたしの体調の悪い時などは食後の片付けぐらいはしてくれていますが。7月からパートで働き始めたばかりで、仕事のための資格試験も控えていて、大変なのはお互いさまなので、もう少しカバーしてくれると助かるのにな、と感じているこのごろです。
わたしは、不満などを比較的ためずに主人に伝えて理解してもらうようにしていて、主人もよく理解してくれているほうだと思いますが、いざ、実行となるとなかなか難しいこともあるようですね。
家事の比率は5対1(奈津美・大阪・既婚・36歳)
家事分担には満足していません。わたしも夫もフルタイムの仕事をしていますが、家事の比率は5対1くらいでしょうか。夫がやりたがらないと言うのも理由なのですが、夫のやる家事の結果をわたしが満足していないと言うのも理由の一つです。もう少し努力してうまくなってくれればと思うのですが、結婚してそろそろ10年、これ以上言っても無駄かなと半ばあきらめ気分です。少しでもわたしの家事の負担を減らすため、食器洗い乾燥機を購入しようかと考えています。
「言われたことだけやる」という姿勢に(MANAMI・東京・既婚・39歳)
夫は、世間一般の既婚男性に比べれば、家事をよくやっている部類だと思いますし、夫自身も相当に良くやっていると考えているようです。確かに、食事の支度については、60%以上、掃除についても70%くらいは夫の担当です。ただ、食事の支度も掃除も完全に夫が主体的に取り組んでいるというわけではなく、わたしが手を出さないとならない。どこか「言われたことだけやる」という姿勢が抜けきれず、実際の分担の割合に比べ、わたしの負担感は重いものになっています。1つでも、夫だけの判断で完全に責任を持って分担してもらえるようになることがこれからの課題です。
家計の分担は、完全に同等なので、家事についても同じように、とは思うのですが、現実はなかなか……。ただ、結婚当初から比べると相当進歩はしています。基本的には夫のやり方に口を出さないこと、分担を決めるときは、「AとBのどっちをやりたい?」と必ず2つの選択肢を用意して、夫のほうに選んでもらうこと、この2つを心掛けています。