
ITのない時代には戻れないのだから(月の猫・神奈川)
私には子どもがいませんが、おいやめいなど、身近に接する子どもに対しては、現実社会とネットを区別して教えよう(あるいは遮断しよう)とは考えません。なぜなら、彼らにとっては、それはもう「生まれたときから存在する世界」だからです。父親と私が、母親と私が、そして祖父母が、インターネットを利用して情報の交流をしている中で、子どもだからその輪に加わらせない、というのは無理だと考えています。ですから、私が教えようと考えているのは、TPOです。これは昔から言われている言葉ではありますが、その場にあった行動のとり方を教えることが一番大事なのではないかと考えます。私が子どものころは「家、学校、周辺地域」などがありましたが、そこに「ネット社会」というものが加わるだけだと考えればよいと思います。そして、ネット社会というものに対して、通常の社会と同様に、必要となる警戒心や行動の規範を教えていくことが、彼らの生きていく時代に対して必要なことなのではないかと考えています。
火を知った人類が、火のない時代には戻れないように、ツールとしてのITを知った人類はそれがない時代には戻れません。できるのは「火の使い方を教えること」でしかないのです。
情報を理解し、読み解き、使う力を(sunchild220・北米・パートナー有・28歳)
まだ自分の子どもはいませんが、できたときには、小さいうちからクリティカルな思考力を身につけさせたいと思います。私の研究分野であることもあり、かなりマニアックになってしまうかもしれませんが。デジタル、情報、メディアリテラシー、どれも要はいかに情報を自分なりに理解し、読み解き、使うかということです。情報の集め方、出所なども含め、社会の中でさまざまなメディアやIT機器がどのように使われているのかということも、小さいうちから教えることが大切だと思います。「与えない」「かばう」という姿勢よりも、メディアがはんらんするこの社会でいかに生きていくか、その力を身につけさせることのほうが大切ではないでしょうか。
先生たちの知識レベルが低い(y_fullshow・福岡・パートナー有)
仕事で大学生にリテラシー教育を行っているので、多分子どもにも教えられると思います。一般家庭にコンピューターが普及し、義務教育でもコンピュータを教えているにもかかわらず、学生の意識は年々低くなっているように思われます。高校などできちんと習っていないというのもあるようですが、それ以上に学校の先生の知識が低いように思われます。あいまいな情報や教科書に書いてあるありきたりのことではなく、自分が行った行為に対してどのような結果を招く可能性があるのか、ケーススタディーでもいいのでしっかり理解させなくてはならないと思います。
理解させるというよりは感じてほしい(risen・東京・パートナー無・34歳)
私は以前PCのインストラクターをしていたこともあり、多少の知識はあると思います。自分なりにPC、ITについての意見も持っています。私は未婚で子どもはいませんが、そういう機会ができたらきちんと説明したいと思います。母から私の子ども時代の話を聞くと、子どもは子どもなりに肌で感じたり、考えようとしているようです。だから、理解させようとするのではなくて、話をしたいです。そこから何かを感じてくれればいいなと思っています。
友だちの影響で流されていくのではと不安(ozyan・京都・パートナー有・33歳)
子どもは春から小学生です。携帯を持たせるつもりをしてはいますがちゅうちょする気持ちもあり、綜合警備保障の安心メイトなどの位置確認&非常ボタンに付加したメール連絡機能のものでもいいかと思います。携帯の使用ルール、PC使用のマナーなどきちんと説明し教えて行くことは、うちの場合可能ですが、親の見ていないところで友だちとどのように使い合い流されて行くかに、不安があります。