
当日現地にいた可能性もありました(nekocan・東京・パートナー有・34歳)
1月10日からプーケット島バトンビーチに行く予定でした。もし、夫の休みがクリスマス後に取れていたら、26日は現地にいた可能性もあります。
アジア地域は日本から近いですし、私たちも旅行に行くことをいちいち実家などに知らせてはいなかったのですが、このようなことがあると、津波のような自然災害に限らず、思わぬ事態で自分の所在が不明になってしまう可能性はいつ、どこでもあるのだと痛感します。
自然の力のすごさを改めて感じた(norieda・愛知)
他人事とは思えません。私は愛知県に住んでいるため、小学校のころから東海大地震がくるといわれており、小学校では東海沖地震を想定した避難訓練を行っていました。ここ5年程、あちこちで東海大地震の話が聞かれ、これから1年の間に起こるといううわさまで聞きました。阪神大震災、中越地震と大きな地震が起こり、次はついに東海大地震かと思っていたら、スマトラ島沖地震が起こりました。地球自体が活動期に入っているのではないでしょうか。
スマトラ島沖地震も日本での地震も、関係ないとは思えません。今回の地震で、さらに自然の力のものすごさを感じました。東海地震は予知できるといわれていますが、私はそうは思いません。自然の猛威は、人間が予知できるようなものではないと思います。
地震先進国・日本はもっと貢献を(ふわりふわり・埼玉・パートナー有・48歳)
数年前にプーケットに行きました。見覚えのある街並みががれきと化しているのを見ると、心が痛みます。地震国日本はもっと貢献すべきです。ぜひこの災害を機に世界のリーダーシップをとり、地震先進国としてのノウハウを共有すること。またさらに研究を進め、より的確な情報が発信できるように努力をしてほしい。それは日本に住んでいる私たちにとっても大事なことですから。
世界がつながっていることを示した(Kiwiana・オーストラリア・パートナー有・45歳)
今回の津波では、クリスマス休暇中のオーストラリアの人々が非常に多く被害にあいました。津波の被害が発表された直後に、オーストラリアのハワード首相は1千万ドル援助を発表し、軍隊が出動して救助活動に当たりました。これらは、非常に迅速に行われ、被害のあった国々がオーストラリアにとって重要であることと、政府が国民を大切にしている、ということを非常によく示していました。テレビで見ていて感服しました。日本は5億円援助を決めましたが、国内の反応はどうだったのでしょうか。今回の地震は、「世界がつながっていて、どんなことも他人事ではない」ことを非常によく示していると思います。
昨年訪れた国ばかりで……(scafe・東京・パートナー有・31歳)
他人事とは思えませんでした。津波の被害が拡大する様子をニュースなどで知り胸が痛くなりました。まったくの偶然でしたが、昨年2月にスリランカ経由でモルディブ、8月にはタイへ旅行……と訪問国は被災地ばかり。冬or春休みにも再訪できたらなぁ……とのん気にパンフレットを眺めていたところでした。スリランカ、モルディブでは海抜1m、遠浅でこの世のものと思えないほど美しいインド洋を堪能し、現地の人々の優しさと笑顔に包まれた旅行でした。客の80%が欧米人のリゾート滞在でした。今思えば、ローカルとの貧富の差が激しいのに、のん気にリゾートライフを楽しんでいた自分はどんなもんかと思います。とはいえ、観光収入頼りなエリアであったことも確か。復興をお祈りするばかりです。
地球規模で危機管理を行う必要性(るいちゃん・宮城・パートナー無・40歳)
「同じような災害が日本でも起こるかもしれない」という意味でも、「海外で大災害に遭うかもしれない」という意味でも、今回のスマトラ沖地震は他人事とは思えません。そして、各自の危機管理も無論大切ですが、全世界で災害情報や対策を共有するシステムの必要性を痛感します。というのも、いままで自国では未経験の災害が起こる可能性もあるからです。今回の件にしても、残念ながら被災地の方々(政府も含め)は地震や津波に関する経験、情報が乏しかったと聞きます。逆に、日本にも巨大ハリケーンなどがやって来ないとも限りません。常日ごろ、危機管理もグローバル規模で行うことが大切ではないかと思います。
余波は大きなうねりとなって全世界へ(willow・千葉・パートナー有・48歳)
地球規模で海底が動くのだから、いつ日本に津波が押し寄せてもおかしくはない。太平洋側に南北1000キロにわたって海底地震が起こったら、日本などひとたまりもないのではないだろうか。今回の津波が、まさに他人事ではないのは、むしろ直接的な津波の被害もさることながら、派生する間接的、また後日やってくるであろう事態が想像できる甚大な悲劇である。まず、すでに警戒される、伝染病、感染病のまん延。次に、あちこちに散らばっている、パスポート、運転免許証などのIDの悪用。特に昨今のアラブ系テロリストの手に渡れば、別人になるのもこんなに簡単なことはない。さらに、孤児となった子どもたちの誘拐、人身売買など、これも既に問題となっている。旅行業界をはじめ、被災国に投資していた企業や、保険業界も大変なダメージを受けるだろう。遠洋漁業も魚の安全性を思えば、心配は拭えない。各国から、届く支援物質、支援金、義援金が、当該国家権力によって、私物化されたり、悪用されたり、が少なからず起こるのは、すでに火を見るよりも明らかである。そして、既に内在していた内紛が、資金を得ることによって、顕在化する可能性が高い。被災地は元々、美しい砂浜を持つ貧しい国々であった。再建のために多くの資金と人的援助がつぎ込まれるであろうが、その過程であっても、上に述べた危惧が、杞憂となりうる可能性は少ないと思う。そうなると、今後私たちは、感染症や伝染病を心配し、テロのアジア諸国での活動の活発化を心配し、多くの孤児や遺児を犯罪から守るための資金、施設を組織立って作っていくためのさらなる出費を要求され、遠洋漁業で得た魚を食べるのをためらわざるを得なくなり、原産国を隠したり偽ったりする食品に出会う機会も多くなるであろう。
遠くインド洋で起きた津波の余波は、既に世界中に避けられない形で、少しずつ大きなうねりとなって届くと思う。