
今度こそこの教訓を忘れずに備えたい(いつき・大阪・パートナー無・27歳)
いま、この瞬間にも大地震が起こってもおかしくないと思って生活していて間違いないと思います。が、人間というのは恐ろしいもので、災害から時間がたてばたつほど無関心になってしまいます。阪神大震災しかり、中越地震しかりです。今度こそ、そうは言ってられない、ちゃんと心と体と物資の準備を常にしておきたいと思います。
わが家の備えのなさを反省しました(IPウーマン)
新聞で、主に漁業で生計を立てているとある部族に「異常な引き潮を見たら山へ逃げろ」との言い伝えがあり、その通りにしたらほぼ全員助かった、という話が載っていた。災害時の危機管理に限ったことではないが、昔からの言い伝えにはそれなりの根拠があるのだと感心した。海岸沿いの埋め立て地に住んでいる者として、今回の津波被害の大きさは恐ろしく思う(わが家の場合は、津波よりも液状化が心配)。わが家も、こんなものいつ使うかわからないし、と馬鹿にせず、とりあえず必要といわれている避難グッズくらいは、きちんと取り揃え、日ごろから緊急時の連絡方法などについて話し合っておくべきだ、と反省した。
背後に政治的しがらみを感じてしまう(りんだ・神奈川・パートナー有・34歳)
毎日のニュースで繰り返し流れるリアルな映像を見ていると、隣の国で起こったできごとのように感じます。湾岸戦争が「他人事ではない」と感じた状況に似ています。
でも、キャスターの竹田さんのおっしゃるように、より深刻だと考えられる人道危機はほかにあると知らされると、今回の災害に世界メディアが集中する不思議を感ぜずにはおれません。「ああ、この地域は欧米の人にとってはとても身近な『リゾート地』だからかしら」と思ってしまいます。世界の誰にとっても災害は悲しいことですが、起こってしまった被害も、ある種、政治的なしがらみから逃れることはできないんだなあという事実を目の当たりにして、ちょっと暗い気分です。
置き去りにされている問題を含め考えさせられた(maggiemaggie・神奈川・パートナー有・36歳)
関心を持ち続けることで、他人事でないと意識していたいと思います。新聞の負傷者リストに子どものクラスメイトの名前があり、まさかと思っていましたら本人でした。一部で、義損金がもうこれ以上必要ないというほど集まったと聞きましたが、どのように使われるのか監視することができるのでしょうか? 一刻も早く、自分たちのバカンスの場を元へ戻すため? 先進国が途上国に対して、あわれんだ感情を持って「おめぐみ」しているような気もして、なんだかいい気はしません。豊かな国、豊かな会社が人よりも多く支援するんだ、日本が5億でいくとかドイツは5億ユーロだとか、イラク戦争に兵隊を送るか送らないかと同じような話ではないでしょうか。イラク戦争に隠れてしまって、スーダンでは実際に何が起きていたのかの報道はずいぶん遅れていました。 ほかに置き去りにしてある問題を含めて、多くの問題点を投げかけてきた今回のツナミでした。
援助金がどう使われるのか、見守りたい(melissa・東京・パートナー無・25歳)
竹田さんのおっしゃるように、有限な資金を使って多様なリスクに備える場合、今回、被災した国々が津波の対策が不十分であったことはやむを得なかったのかもしれません。しかし、被災後の資金分配という点は問題が山積みのように思います。まず、世界中からの援助の量の不足があります。そして、今回、私が気になるのは被災した多国籍間での援助金の分配です。誰がどのように決めるのでしょう? たとえば赤十字などに募金した場合、結果的にどこの国のどのような復旧作業に利用されたのか、最後まで見守りたいと思っています。日本政府も少なくない援助をする予定ですが、その分配が政治的根拠にのみ基づいて行われないことを切に願います。そのような意味でも、スマトラ島沖地震を「他人事」にしてはいけないと感じています。