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JR西日本の事故は、人命を預かる企業に本来求められる規範やモラルが欠けていることを浮き彫りにしました。鋼鉄製橋梁工事をめぐる談合事件や日本航空の度重なる運行管理上のミスなど、それ以外にも企業の不祥事は後を絶ちません。雪印乳業、三菱自動車、西武鉄道など、企業のモラルに疑問を投げかけるニュースは数年前から断続的に起きています。
そうしたニュースが関心を集めるのは、企業の社会的責任(CSR)に対する注目が高まっていることの表れでもあります。企業が市民社会の一員として求められる責任を果たしているのかどうか……。企業活動のあらゆる面において、それが常に問われる時代が訪れつつあります。
しかし、そもそも企業のモラルとは、何を基準にしてどのように測られるものなのでしょうか。事故の直後にゴルフやボウリングに興じていた社員の「不謹慎さ」をやり玉に挙げたところで、企業のモラルが改まるとは思えません。事件が続くのは日本全体に「ネジが緩んだ」ムードが漂っていることの表れと懸念する人々もいますが、一部の企業が不祥事を起こしたからといって、その業界や日本の多くの企業にモラルが欠けていると言えるのでしょうか。
日本の企業に求められるモラルとは、どのようなものだと思いますか?