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毎年夏になると話題になるのが、サマータイム制の導入論議。夏を中心とした半年間だけ時刻を1時間進ませ、昼の時間を長くして余暇を楽しもうという制度ですが、これまで何度も法制化の動きが盛り上がりながら、結局は怪談の幽霊のように消え去っていきました。
しかし、最近はちょっと様子が違う面もあります。注目されるのは、6月20日から7月31日まで、道内全域での実験的な導入を提唱した北海道の試み。行政機関や多くの企業が参加し、サマータイムを実体験してみようというもので、賛成・反対ともにさまざまな意見が寄せられているようです。
サマータイム制は、世界では70カ国以上で実施されており、OECD(経済協力開発機構)加盟国で導入していないのは日本と韓国、アイスランドだけです。「アフター5」の時間が実質的に長くなって遊びに使える時間が増えるほか、照明や冷房の省エネルギー・地球温暖化対策としても効果があるとされています。
本当によいことずくめなのか? という点についてはさまざまな試算や推計、予測がなされていますが、日本ではこれまで反対論が常に優勢でした。一方で、最近の猛暑や個人の価値観の多様化を考えると、働き方や余暇の過ごし方に幅を与える制度の導入を呼びかける動きは今後も衰えないかもしれません。反対論の具体的な根拠はひとまず置いて、自分自身にとってはどんなメリット・デメリットがあるかを考えてみたら、あなたはサマータイムの導入に賛成ですか?