
些細なことで母と大げんかになり(aim↑・30歳)
常日頃、「お母さんはあんたたちに迷惑かけずにポックリ逝くからね」と笑いながら話している母ですが、あそこがここがと病院に通っているのを見て、「何かあったらどうする?」と真剣に姉と話すことが多くなりました。いつも「育児みたいにあと○年の辛抱とはいかないもんねえ」で終わります。兄は同居で姉も近くに住んではいますが、何かあった時はわたしが率先してみるつもりで、「誰が主」というのさえ決まっていれば、あれこれ決めておく必要もないような気がします。というつもりでしたが、昨日些細なことで母と大げんかになり、「もういい! 頼らない、お母さんは一人でやる!」と、「もう来ないでいい」とまで言われました。最近自分のほうが「面倒をみられる立場になる」ことを気にかけているのか、すぐ究極を言うのに手を焼いています。
介護保障付保険も検討して(もなこ・大阪・パートナー有)
夫は、長男ですし、わたしも兄がいるものの近いのはわたしなので、4人の介護をしなくてはならないかも。積極的にはしたくないけど、くよくよ考えていても仕方ないので、なるべく考えないようにしています。親たちには、いつまでも元気で自立していてほしい。ただ、親の介護保障付保険が最近出てきているので、検討中です。体力的にもきつい上に経済的にもきついとやっていけそうにないので……。支給された保険金で、ティータイムでも楽しみながら気楽に介護するつもり。
息子は、一人っ子なのでなるべく重荷になりたくないというのが本音です。介護の問題は、親子の仕上げの時期にやってくるので、あまり泥沼にしたくないし。とにかく手を抜くのは得意なので、あまり深刻にならず自分を第一に生きていきたいと思っています。
「話し合う」よりも「報告される」ことのほうが多い(ちょこばなな・東京・31歳)
親の老後については、「話し合う」よりも「報告される」ことのほうが多いです。親の面倒はできる範囲でみたいと思っていますが、わたしが一人っ子で離れて暮らしているせいか、両親は自分たちの老後についても「アンタには世話にならない」と言いきります。先日は、「葬儀サービス会社の会員になったの。お葬式も全部面倒みてもらえるから心配しないで!」とまで言われてしまいました。わたしにも何かさせて!と思うほどです。
元気なときに散々話し合ってきたのに(ゆかりっくす・神奈川・パートナー有・30歳)
わたしの実家は母方の祖父母と同居なので、両親はずっと「同居してるからには面倒をみる」と言っていました。ところが、その祖母の母親に当たる曾祖母は、次男と同居していたにもかかわらず、老人ホームに入ってからもよく顔を出していたのはわたしの両親。父方の祖母は一人暮らしをしていて、「最後は長男にみてもらう」と言っていたに、結局、祖母の家から一番近くに住んでいたわたしの両親が毎日のように老人ホームや病院に顔を出して世話をしています。
わが家は全員働いているので、動けなくなった人を家で介護することはできません。元気な頃は曾祖母も祖母も「呆けたら老人ホームに入れて。わたしは子どもに迷惑をかけたくない」と言っていたのに、本当に痴呆になると「わたしは老人ホームなんか行かない!」と言い張っていました。曾祖母の時も祖母の時も、元気な時に散々話し合ってきたのに、実際はまったく違う状況になってしまったという感じです。
そして、肝心の同居している祖父母はといえば、祖母は事故である日突然他界。祖父は、足が悪いだけでまだまだ元気です。わたしも弟も実家からは遠く離れて暮らしていますが、「嫁より娘」といつも言っている両親のこと、いざとなったら、わたしが実家に帰って夫とは別居ということもあり得るかなと思っています。これは既に夫にも話してありますが、まだまだ先のことだと思うので、本当にこの問題に直面したとき、夫はどういう反応をするか心配です。
親の介護から得たもの(トム君のママ・大阪・パートナー有・57歳)
自分の母と夫の父の介護経験と看取りをしました。また、現在も夫の母と30年の同居中。夫の両親は、30年前に離婚したのでそれ以来、義母を養うことと、義父の介護も長男である夫の肩にかかり、結局、長男の嫁であるわたしが面倒をみることになりました。親の老後をみることに不満も持っていません。また、亡くなっていく人を見送るのは、誰であれ生きている人の務めと思っていますし、もし見送ることができなかったら、きっと自分が後悔しそうな気がするからです。介護をしてみて、誰のためでもなく自分の気持ちのために介護をしていると思いました。ただ、一つ夫の親に関してわたしから言いたいことは一つだけ。夫も含めその兄弟たちに言いたいのです。「あなたたちは、どこから生まれて誰にオムツを替えてもらって、誰に学校に行かせてもらってたの?」と……介護が嫁だけのもので後の財産争いをしている、兄弟たちに冷ややかな目を向けているわたしです。
でも、ほんと親の老後の介護をして良かったなと思えることは、自分自身が納得していることだけです。そして、どんなに一生懸命介護をしてきても「あの時、ああしてあげれば良かった」という後悔が少しだけ残ります。これからまだ、夫とわたしの残っている、二人の親の老後をみる予定が……。そのためわたしは、自分が健康に留意して生き生きと生きること、自分自身のために人生を後悔しないことに目覚めたことが、親の老後や介護でわたしが得た、唯一の成果かな。少ない時間をやりくりしながら、人生そのものを楽しもうと思っているわたしですが、介護に費やす時間は、その人生の大半を占めています。それでも、後悔したくないので面倒をみます。
恩返しをしたいという意味で(Lio・東京・パートナー無・29歳)
親元を離れて既に10年以上たちますが、ここまで育ててくれた親に感謝しています。だから、その恩返しをしたいという意味で、老後の面倒はみたいと思っています。しかし、親は親で自分たちの老後のことを考えているようです。今後、親がどのような状況になるかで面倒の見方も大きく変わってくると思いますが、お互いが心に負担を感じないかかわり方をしていきたいです。