もう一歩進んだ情報収集に、定性面(数値化できない部分)も含めたリサーチがあります。 たとえば、マネックスのログイン後の画面の市況・ニュースのところに、「リサーチペーパー」というのがあって、J.P.モルガンのアナリストのレポートが毎日読めます。一般に流通している情報に加えて、独自の調査を行った結果どうであったとか、自分はどう思うかなど、彼らのビュー(見通し)が出ている。これが定性的な情報で、みなさんが自分でやる代わりに、アナリストというプロが代理で行ってくれているわけです。
このように、情報には、
と、3種類あります。
大切なのは、自分が聞いた情報がどれであるかがわかっていることです。定量分析とか定性的な情報を見るとすごく影響されますよね。でも、必ずしもそれが正解というわけではない。世の中の人がどう見ているかを知るために使うことが大切だと思います。
世の中の人みんなが「株は上がる」と言っていたら、その時はもう上がり切った状態になってしまい、逆に下がるかもしれません。株価というのは相対的なもので、需給の関係や投資家の思惑を反映して値がついている。たとえば、1日に20%上がったからといって、会社の価値が20%上がったわけではない。短期的には投資家の思惑などが価格に折り込まれているわけです。
ですから、情報を賢く使うには、何でもかんでもうのみにするのではなく、人がどう考えているかを知って自分自身が判断する材料として利用すること。それから、生のデータを必ず自分で確認しておくことです。