貸株サービスは2004年現在、マネックス証券でしか取り扱っていません。なぜほかの証券会社はやらないのでしょう? 今日貸したい人が何人いて、その人たちが何株貸したいのか。すぐにわからないと貸株市場での取引はできません。「計算するのに時間がかかるので3日待ってください」では、成立しません。となると、何十万人のお客さまの取引内容をすべて管理し、立ち上げていくシステムが必要。つまり、インターネット証券でないと貸株サービスには対応できないのです。
マネックス証券に口座を開いてログインすると、一番上のところに「貸株サービス」とあります。
新たに申し込む場合は、銘柄数量選択のところで、自分が持っている株が全部出てきますので、どの株をどれだけ貸し出すか指定します。一度「貸し出す」と設定しても、やめたくなったらいつでも「貸し出さない」に変えることができるので、心配ありません。適用除外銘柄の一覧も出ています。
「貸株利率情報」を見ると、貸し出しの金利がわかります。大体0.1とか0.2%です。「貸株金利カレンダー」というのもあり、ここには毎日金利が何%か出ます。100万円分の株を貸し出したとして、金利が0.1%だったら、一日はその365分の1になります。そんなに少ないのかと思われるかもしれませんが、貸し出さなければゼロです。
「貸株通帳」を開くと、金利がいくら入っているか見られます。前月分は1カ月まとめて翌月の10営業日目に入金されます。毎月お小遣いがもらえる感覚ですね。たとえば僕の場合だと、毎月200〜300円ぐらいが金利としてもらえる計算になります。いいサービスだと思いますよ。
株券を置いておくだけで金利が付くなんて、普通は思いませんよね。個人投資家にとってはそうですが、機関投資家には「株を貸したら金がもうかる」というのが常識です。それを個人がやってみたいと思ったら、貸株サービス「はたらく株さん」を活用しましょう。