「今日の大引けの値段で売っておけばよかったなあ、明日下がりそうだし……」と思ったら、夜間取引で売っておけば利益確定を見て安心して眠れます。ただ、流動性はそれほどなく、一日に数百件の取引ですから、いつでも売りたいときに売れるわけではありません。
もともと、夜間取引は、取引所の取引と同じような環境を個人投資家にも提供するという理念でつくられたものです。プロが個人投資家の知らない情報や相場状況を折り込みながら値付けするのではなく、「当日の1本値」とすることで透明で公正な取引を行っています。いわば、Yahoo!オークションの株版みたいなものです。
「マーケットメイク銘柄は対象外」とありますが、マーケットメイク銘柄というのは、証券会社がお客さまとの間で直接価格交渉を行い、売買を成立させる取引です。普通、売買価格は証券取引所の中で決まりますが、マーケットメイク銘柄はお客さまと証券会社との間で直接売買を行う相対取引であるため、証券会社によって売買価格が異なることがあります。終値がわからなくなってしまうので、大引けの値段で取引ができないのです。