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今週のテーマ

会議番号:2004

“公的資格”は安心ですか？

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【開催期間】
2006年10月09日より
2006年10月13日まで

円卓会議とは

このテーマの議長

出張勝也　オデッセイコミュニケーションズ代表

今回は、先日個人ブログ「黒犬通信」に書いた、「民間企業にお任せを！」（9月13日）に関連するテーマを問�……

議長コメントを全文読む

1日目の円卓会議の議論は...

今回は、先日個人ブログ「黒犬通信」に書いた、「民間企業にお任せを！」（9月13日）に関連するテーマを問題提起して欲しいというリクエストを、サーベイのスタッフから受けました。僕の会社は、いわゆるエンドユーザー向けのＩＴ／ビジネス資格を実施運営しています。われわれの使命は、より多くの方々が、パソコンを使いこなせるようになることを、資格を通じてサポートしていくことです。いわゆる教育産業、資格ビジネスの範疇に入ります。

会社を始めた頃は、社員数も少なかったため、先頭に立って営業を行っていました。その頃、ある社団法人（そこはある業界の集まりで、そこ自体もある種の資格試験を行っていた）に、弊社で行っている資格をその団体に加盟している企業にご紹介いただけないかと、訪問しました。

お会いしたのはその団体の専務理事という方だったのですが、「民間団体が行っている資格試験は、ビジネスとしてお金儲けが目的で行っているから、信用していない」という趣旨のことを言われました。この方、あとで知ったのですが、東京都からの天下りの方でした。

この方の話しは、極端な例と思われるかもしれませんが、社団法人とか財団法人といわれるような「公益法人」で、われわれと同じように資格試験事業を行っている所の方から、同様の趣旨のことを言われたことが何度かあります。なお、直接の営業先である一般企業から言われたことはありません。

少なくとも、資格試験というサービス業において、問題とすべき点は「その主催団体が民間企業か公益法人か」ということなのでしょうか？　問題は、その資格試験の内容やサービスが、マーケットニーズにあったもので、品質の高いものかどうか、なのでは？

僕は基本的に、防衛とか外交のような「国家事業」以外は、すべて、民間がやるべきだと思っています。資格試験も、基本的に民間で行うべきでは？　医師、弁護士、あるいは公認会計士などの資格試験（それをとらないと、法律的に、仕事ができない）とは別に、法律的な要件ではない資格や検定があります。前者は別にして、少なくとも後者にあたるものは、民間企業が、「マーケットニーズ」に対応しながら、行っていけばいいはずです。そして、本当にいい試験なのか、サービスなのかは、すべてはマーケットが決めることだと信じています。

かなり時代は変わってきたと思いますが、いまだ、「公的機関」の資格試験の方が信頼できる、という感覚は一部に残っているような気もします。今回は逆風も覚悟した上で、「基本的に事業はすべて民間に任せるべきだ」という考え方について、まずは資格試験を具体例として、皆さんからの活発なご意見をいただければと希望しています。

出張勝也
オデッセイコミュニケーションズ代表


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