

夫婦関係そのものが契約関係だから
(Duck・パートナー無・29歳)
夫婦間での年金の分割方法は、夫婦によってもどういう分割がベストかは違うのではないでしょうか。とっぴな発想ですけど、わたしはモデルをいくつか作って(夫婦でもらう、夫の収入を二人で分割する、二人の収入を二人で分割するなど)夫婦の合意で選べたらいいんじゃないかと思うのですが。
夫婦間に「契約書」なんてみずくさいという考え方が根をはっていますが、そもそも夫婦関係そのものが契約関係ですよね。なので年金の分担方法まで含めた契約書を夫婦間で結んでみるのはどうだろうかと思いました。問題はタイミングですが(結婚のときなのか、どちらかの定年のときなのか)。
少子高齢化の流れに合ったモデルを考えて
(うにどん・東京・パートナー無・31歳)
少子高齢化の流れから考えれば、男女ともがある年齢まで働き、出産育児に伴い一方のみが働く時期があって、落ち着いた時点で再び両方が働く。このようなモデルが理想のモデルの一つになってくると思います。
このモデルから考えれば、一方が働けない時期の年金は分割すべきであると考えますし、この点で今回の制度改正は賛成です。できれば「夫婦分納を原則として、3号制度を例外化する」、とか「夫婦間でいつでも年金分割ができる」といった改正はあってよかったのではないかと思います。この原則が社会に浸透すれば、財産分与についての在り方も変わってくるのではないかと思います。
「自動的」に2分の1にすることに抵抗を感じる
(ローズマリー・東京・パートナー無・35歳)
気になるのは2008年4月以降、会社員の配偶者だった期間の分割割合は、自動的に配偶者の2分の1となるということ。会社員の配偶者が男性か、女性か、家庭を支えることに協力してきたかどうかということは、一切関係ないというんですよね。
わたしは一時期結婚して夫を養っていた時期がありましたが、ひどい暴力の挙句にようやく離婚でき、その際相手から財産分与と称して多額の資産を持っていかれました。わたしの弁護士さんは、「財産分与は家計を支える活動に協力し合ったという前提で行われるものであり、何もしないどころか、暴力を振るって妨害した人には一切の権利はない!」と断言してくれました。わたしの元夫のような人は非常に例外的だと信じたいですが、それでも「自動的」に2分の1にする、というのには抵抗を感じてしまうのです。
共働き世帯への導入が実現したら
(kanamassaro・中部・パートナー有・44歳)
わたしの会社は女性社員の比率が他産業に比べかなり高く、たくさんの方が第一線で頑張っています。幸いなことに給与水準がこの地域において相当高い部類に属する業種ですので、ほとんどの女性職員の方は、勤続10年以上になりますとその配偶者の方よりも高い収入を得ることとなります。藤沢さんが問題提起されていた共働き世帯への導入が実現した場合、みなさんどのようにお感じになるのかとても興味深いです。
賛成だが、基本的な考え方には疑問(Reiko・東京・パートナー有・31歳)
年金分割には賛成だが、基本的な考え方には疑問がある。わたしは最近、3号被保険者になった。自分で言うのもなんだが、働く能力も機会もあり、子育ても老親の介護もしていないわたしが、夫の付属人であるということで納付が免除される制度はやはり、少しおかしい。基本は、夫婦であっても個人で年金を納め、働けない理由(子育て、介護、家事)がある場合に免除や軽減をする、という発想にすべき。
時代の流れとして当然の決定(himetaro・パートナー有・43歳)
以前から大変興味を持っていたテーマです。離婚したくても基礎年金しか受け取れなくては老後の生活が成り立たず、渋々連れ添っている女性が多いこと、「年金縛り」と称されている点がわたしもずっと不満でした。
時代の流れとして当然の決定だと思います。専業主婦はいろいろな事情があって、働けない場合があります。子育ても一段落し、いざ働こうとしても社会では使い物にならなくなっている厳しい現実。一生懸命家事育児をやればやるほど、そうなってしまう。さらに、離婚して自分らしく生きようとすれば、年金がほとんどもらえないような事態では八方ふさがりもいいところ。これで、ますます男性も女性から三くだり半をつきつけられない工夫をしてくれるかもしれません。年金の分割化は男性中心社会の働き方、価値観、人生観にも風穴を開けてくれるかもしれません。
もっと正当に評価されるべき(A6M2・愛知・パートナー有・47歳)
いわゆる内助の功を評価する制度として賛成です。こんなことを言うと3号問題に批判的な方々からはおしかりを受けるのでしょうが、専業主婦の家事労働や家庭生活における役割は、もっと正当に評価されるべきだと思います。
ちなみに、年金分割といっても最大50%ですから、離婚訴訟で泥沼になった場合は、どういうことになるのでしょうか。視野を広げて、調停の在り方も議論したほうがいいのではないかという感じもします。ただ、共稼ぎというライフスタイルを取った場合とそうでない場合とで、年金に損得が発生することは問題だと思います。そういう意味で、厚生労働省のモデルが実態とずれていることが懸念されます(モデルに欠陥があるから、専業主婦はらくして年金がもらえるという批判にさらされていると思うからです)。
夫婦単位で考えず(kico・兵庫・パートナー有・41歳)
わが家は夫が自営業で国民年金、わたしが勤め人で厚生年金です。こんな夫婦が離婚したらどうなるのかしら……。年金分割制度は賛成ですが、3号被保険者という制度には反対です。
これからは、サラリーマンが安泰という時代ではないので、専業主婦も自分で保険料を払って、個人ごとに払った額に応じた年金が受給できたらと思います。夫婦単位の考えは、国の偉い男性の方々が、自分の奥さんの保険料を節約しようと考え出した方法ではないでしょうか。以前は主婦だってみな、払っていたように記憶してます。

まずは継ぎはぎだらけの現行制度の整備を
(Usa・パートナー有・41歳)
現行の年金制度自体に不信感と疑問を感じています。これ以上制度を複雑にするより、まず安心できる公平な制度にすることが先決だと感じます。「弱者救済」の発想から始まった3号被保険者制度にしても、制定当時は後年こんなに議論の的になるとは想像できなかったでしょう。分割制度も後年どんなかたちで改革の足かせになるかわかりません。特例と経過措置で継ぎはぎだらけの現行制度の整備をまず望みます。
心が狭い?
(ひきひき・埼玉・パートナー有・31歳)
3号の場合、もともと保険料を納めていないのに半分もらえる権利が発生するのには不満があります。わたしたちは共働きですが、働きながら家事をし、二人分保険料を払っているのにもらえる年金が変わらないというのは不公平感があります。二人分の保険料を払ってからにしてほしい!と思うわたしは心が狭いでしょうか……。
結婚時に二人で選択できるような形が理想(rekorin・パートナー有・29歳)
夫婦でも共働きや専業主婦の家庭があります。また、やむを得ず共働き、やむを得ず専業主婦など、事情はさまざまです。個人の価値観も複数あります。国が決めた方策を押し付けるのではなく、結婚するときに二人で選択できるような形が理想だなあ、と感じました。もっとも、方策というのはもっともっと複雑なものだと思いますので、単純な個人の発想でしかありませんが。
離婚時の財産分割の見直しのほうをすべきでは(イクラ・東京・パートナー無・41歳)
強制的に夫の年金を分割する、というのには少し抵抗があります。離婚に至ったということは、お互いが支え合う関係が保たれなかったということです。夫の暴力などは論外ですが、わたしの知っている方で、妻が夫の仕事に理解を示さずまったく協力しないでその後離婚された方がいます。こういう場合にも適用するとなると、不公平感があるのではないでしょうか?
また、最近は再婚のケースも増えているので、年金が減額されていく将来、夫の立場の生活設計は難しさを増すのではないでしょうか。それよりも、離婚時の財産分割に対しての見直しをしたほうがいいと思います。
制度に振り回されずに(パレアナ・東京・パートナー有)
選択肢が増えるという意味では賛成ですが、それがすぐに夫婦の幸せに結びつくかという点から考えると疑問です。また、お金に振り回されるだけが唯一の価値観ではないと考えていますので、何をもって損か得かは一概には決められないと思います。ただ、夫婦の愛情や信頼などをお金に換算してしまうようで味気なく思うと同時に、心の豊かさから遠ざかる風潮を招かなければいいがと心配しています。
「共働きでも年金分割制度が成り立つようになったら、どうします?」との問いについては、どのような方法で分割するのかはわかりませんが、考え方としては同じ夫婦なのだから同じ制度を適用するべきではないかと思います。もし、そうなったとしても、わたし自身の今の生き方を変えて、制度に合わせるようなつもりはありません。

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