
自分の居場所を確認するために(Lio・東京・29歳)
働き続ける理由は、もちろん生活のためですが、自分の居場所を確認するという意味もあると思います。私は看護師ですが、自分の行為が患者さんに与える影響は、体、精神にも大きなものだと思います。患者さんとの関わりは、自分は何を提供することができるかを考える機会となり、またどんなことを知っていればさらによい看護を提供できるのかを考える機会となります。そういう意味で、患者さんと関わることは、社会との関わりも意味します。看護師をしていることでさまざまなところでつながっている、それを感じることができるからいまの仕事を続けているし、看護を提供することが私の役割だと認識しています。
家族のため、でも結局は自分のため?(のほっち・山口・パートナー有・33歳)
「家事」という仕事に慣れなかったころ、なんのために毎日こんなことをしているのかと疑問に思った日もあります。でも結論は「やりたかったから」。大切な家族が毎日快適に過ごせるように支えたい。もしも私が独身であったとしたら、自分が快適に過ごせるように……。経済的なことも含まれると思います。最終的には誰かに満足してもらいたいと願う自分のため……なのかもしれません。
仕事によって生かされている自分(ミトン・東京・パートナー有・39歳)
なぜ働き続けるのか……私の場合は、自分を生かすためです。お金のためという意味ではなく、自分の力を(どんなに小さくとも)出して、何かをして、自分という人間力を使う(その結果は、お金というものに換算されますが)。最近つくづく、働くということは、結果も重要だけど、本当に大切なのはそれをやっているときだと考えます。売上を伸ばすために、あれこれ考えていろんなやり方をしてみたり、人と交渉したり、そういった一つ一つに働く意味があるのだと思います。私は基本的に広告を作って仕事としていますが、広告を作っている行為そのものに意味があるのです。以前は、広告という仕事は世の中に発信していく仕事なので、広告の持つ社会的意義を意識していました。しかし、結局仕事というものは、自分にとってなくてはならない、仕事で自分は生かされているんだという認識になりました。メジャーリーガーのイチローも、ヒットを何本打つかが大切なのではなく、その過程が自分にとって意味のあること、と言っていましたが、その通りだと思います。
従業員一人一人を育成するために(komakki・中国・パートナー無・32歳)
モノ作りは、ヒト作り。自分の仕事がなんであれ、ヒトの育成を第一に考えています。会社の従業員一人一人が自分のミッションを持ち、その実現に向けて仕事ができるようになれば、素晴らしいことだと思いますから。