
「女性ならでは」を期待されるのも負担(あるす・高知)
男社会といわれる現場で働き始めて感じたのは、自分は女性だとか男性だとかあまり意識しないのに、周りの男性がやはり必要以上に気を使ったり、逆にまったくの無神経だったりして、そういうところで自分が女性であるということを意識させられるということです。「女性ならでは」とか「やはり女性」とか、初めから過大な期待をされたり、勝手にがっかりされるのも心的負担です。
既存の環境のままでは難しい(クロケット・オランダ・パートナー有・27歳)
以前勤めていた会社の工場で、現場に女性を採用しようと数年前に試みましたが、肉体的に女性にはできない作業があったり、何十年もその現場に勤めている保守的な男性作業員の反発があったりして、結局そのプロジェクトは一時中断せざるを得なくなりました。周りのサポートや理解があれば現場での女性勤務も可能だと思いますが、既存の環境の中にそのまま飛び込んで男性と同じように活動する、というのは難しいと思います。
工学部の女子学生も増えているのだから(あきんぼ・東京・37歳)
私自身はソフトウェアエンジニアの道を選んだので、深夜残業、徹夜はありますが比較的、体力的にも楽に働いています。知人には、ビル建築の現場監督、重機の開発などの仕事をする人もいます。トイレや体力的な不便さはあるようですが、彼女たちの話を聞いていると、できないことはない、と確信します。
機械科や土木科のある工学部単科大学出身ですが、自分の学生時代に比べると、母校の女子トイレの数も増えています。女子学生が増えているのだから、就労人数も増えている、と確信しています。
声を出して、求めよう(月の猫・神奈川・37歳)
以前はどんな会社も「男社会」で、女性は添えもの。適齢期男性の結婚相手候補として採用されてたようなもの。そんな時代を経て、徐々に「女がいても大丈夫」な会社が増えてきましたが、それだって「形だけ」のところが多いのはあいかわらず。
でも、今後、男であることを条件にして働き手を求めていたら足りなくなるのは必定。しかも、消費者である、子ども(人間)が生まれなくなれば困るのは経営陣。ということで、今後、女性がバンバン働ける職場は増えていくと思っています。ただ、待ってるだけじゃだめ。声を出して、求めなければ、男には女の悩みがわからないことが多いんですから。言ってみれば受け入れられることって、結構多いはずです。尻込みしてたら、改善もされない。