
焦ったり退屈したりしている女性たち(りま・東京)
新卒で入った会社で「働く」ことに目覚めた私は「長く働くには資格があるほうが有利」と、20代半ばにして受験勉強を開始、今の職業を得るために必須の資格を取得しました。でも、実際に働いてみると職場というものは男性の論理で動いている部分が多いことに気付かされます。たとえば、残業体質であったり、いわゆる「glass ceiling」があったり……。実際、子どもを授かってからも変わらないスタイルで働き続けている先輩は本当にまれです。そんな状況で、今、私は「起業」という形に注目しています。何かできるはずの女性たちがさまざまな理由の下で何かをできずに焦ったり退屈したりしている状況、これこそ起業に必要な基盤ではないでしょうか。もう少し組織で修行してから、今度は自分で組織を作り、人を動かす仕事をしてみたいと思うようになっています。
小さい子どもたちの保育ルームを(のんちゃんママ・京都・パートナー有・38歳)
仕事を辞める予定はありませんが、もし起業するとしたら、小さい子どもたち対象の保育ルームみたいなものを起こしたいと思います。保育園じゃなくて、絵本の読み聞かせをしたり、木のおもちゃをたくさん揃えて遊ばせたり、ベビーマッサージをしたり……といったような、「何でもアリ」で「親と子どもが楽しく過ごせる空間」を提供できればな……と。今自分自身が一番欲しているものなんですけど。
編み物教室をメインに(あきんぼ・東京・38歳)
子どもが独立して、多くを稼がなくて済むようになったら、趣味の教室を開きたいです。編み物教室をメインに、いろんな手作りを、生徒さんたちとおしゃべりしながら楽しむような、のんびりしたものです。
公的機関ゆえの制約(ちいかめ・東京・パートナー有・32歳)
小学校で、軽度の障害がある子ども達が通ってくる学級を担当しています。今の仕事の内容は学生のころからやりたいと思っていたものなので、満足はしています。が、公の機関ゆえに、指導の内容、時間、場所、勤務の形態等もろもろに制約があります。このまま組織に属しながらその制約を変化させていくことに力を入れる、という選択肢はもちろんありますが、今の立場を離れて、起業というのを具体的な内容を含めて常に考えています。
外資系企業からベンチャーへ(marco302・神奈川・パートナー無・33歳)
今現在転職活動中です。今の第一希望はベンチャー企業。サラリー面では、多分基本給がガクンと下がってしまうことになると思います。というのも、現職外資系企業、さらに外資系企業でもかなりサラリーの基準が高く現在も4人家族を養えるくらいの年俸をいただいています。が、それでもベンチャーへ転職したい理由。それは近い将来起業したいから。今の会社は成熟された企業で、業界のマーケット動向以外ではこれといって新しいことにチャレンジする機会はありません。ベンチャーなら、すべて1から築き上げて行かなければなりません。そんな体験を経て、最終的に事業を起こしたいと思っています。遅咲きですが、それもありかなと。目的は「やりがい」。