子どもへの絶対的デメリットとメリットを比べ(りんだ・神奈川・パートナー有・34歳)
離婚、子持ちには厳しい現実です。身近でも、妻側からはどうしようもない例を知っています。DV、ほかに女性、子どもを作って出ていってしまった、借金で日常生活そのものが危なくなってしまった、など。でも、あえて、もし私にまだ踏ん張れる余地があるのならば、子どものためにも離婚しません。
子どもにとって、将来にわたる「父親がいない」という絶対的なデメリットに応分なだけのメリットが離婚にはない、と判断するからです。メリットというと誤解があり、「損得ではない、自尊心の問題」とおっしゃる方があるかもしれません。私は、この場合、「自分らしく自由に生きる」こともメリットに含めています。それでも、子どもが父親を失うということ、それにともなう今後の反動(例えば、いじめ、思春期の反抗、引きこもりなど)……、そういうものすべてに見合うメリットがないと思うのです。
それに、結婚は楽しいことばかりではない、離婚するしない、どっちにしても苦しい、これはどのカップルも同じ。程度の差は、苦しみの量だけでなく、我慢可能な量にもいえます。え? そんなことで離婚するの? というカップルがいる一方、よくもそんな夫で続けてるよねえ、と驚くケースもあります。どっちも1つの選択です。ならば、我慢だけが人生ではないけれど、私は、多少のことがあったとしてもまだ自分に選択の余地がある間は、「子どもがかわいそう」それをブレーキに、ちょっと踏ん張って”家族”を営んでいきたい、そう思うのです。「子どものために自分の人生をあきらめた」のではなく、「子どものお陰で自分の人生は初志貫徹できた」と解釈したいと思います。