
売り手市場、買い手市場(まやれい・兵庫・パートナー有・29歳)
正直なところ、認可園がいい理由は、私の場合、保育料の問題だけでした。最初に息子を預けていた無認可園のほうが、無認可園に対するマイナスイメージを払拭しようと、保育にしても親に対する接し方にとても努力していましたし、実際とてもよかったのです。認可園は、「売り手市場」とでもいうべきか、時に高圧的な態度が垣間見られるところが気になります。私の住む地域でも民営化は進んでいますが、いずれくる少子化に向け、教育的なカリキュラムを偏重し、他園と差別化しようとするあまり、本来の保育がおろそかにならないかが不安です。
いろいろな仕事に就いている母親たちに(シーラカンス・東京・パートナー有・40歳)
もう過去の話ですが、子どもは無認可保育園に行っておりました(東京都の認証保育制度が始まったら、すぐに認証保育園になりました)当時の私の仕事では、お迎えに行ける時間が20時ぎりぎりというものでした。また、正社員でなくフリーランスだったので、通常の保育園に入れるということが無理でした。選択肢は無認可保育園しかありませんでした。通わせた保育園は、駅前のビルの中でしたが、昼は公園に行って遊んだり、夏はビルの屋上でプール遊びをしたり、植物を育てたりと、保育プログラムに関して保育園スタッフの方々が非常に努力をしてくださっており、また避難訓練や子ども達の安全確保の工夫がされていて、安心して預けておりました。色々な仕事をしている女性達が増えています。その人達に「保育園」に関してさまざまな選択肢が増えれば良いなと思っています。
市立の保育所に満足(IPウーマン・36歳)
私の住む地域には市立の認可保育所しかなく、しかも基本的には待機児童ゼロなので、選ぶ余地はありません。認可保育所のよい点は、国の最低基準は少なくとも保証されていることでしょうか。逆にそれ以上を求めることもできないのが悪い点。今子ども達が通う保育所は、市内でも新しく、所庭も広い方で、かなり恵まれていると思います。保育に熱心な先生方が多く、子ども達がのびのび過ごしている様子がわかります。保育所を変わらなければならないと思うと、引っ越しもできません。当分この地域に住み続けるのではないでしょうか。
大きな違いは園庭(luck・東京・パートナー有)
今3歳の子どもを都内の認可保育園に預けていますが、やはり都会では認可と無認可の大きな違いは園庭です。無認可は園庭なしがほとんどなのでは? 幸い今の保育園の園庭が広いこともあり、おやつのあと夕方まで園庭で走り回ったり、自転車や三輪車で遊んだりしている姿をみると、園庭なしの保育園は考えられません。毎日散歩に行くにしても、やはり長い時間を過ごすのですから、スペースとしてのゆとりが少しでもある場所でと思ってしまいます。また、認可保育園の方が、時間預かりを並行して実施している無認可保育園より、人の出入りが少なく、子どもたちも落ち着いて遊んだり、友達関係を築けるという気がします。無認可と一言でいってもさまざまなタイプがあるので、一概にはいえませんが、先生方も認可(というか公立)の方がベテランの先生が多く安心できる面が多いです。ただ仕事が忙しく、時間が不規則だったりするお母さんの場合、認可(特に公立)は融通が利きにくい面もあるかもしれませんね。