計画的促進と受け入れ体制の確立が不可欠(POKIE・タイ・パートナー有・40歳)
日本は長期的に見て、非常に多くの労働者人口を必要としているのは疑いのないことだと思います。少子化、労働人口と年金受給者数のアンバランスに有効な解決策が見出されない以上、外国人労働者受け入れは当然の方向と思います。現在の日本の外国人労働者/移民受け入れの問題点は、表向き受け入れていないことを含めた、その計画性のなさにあると考えます。
今後の移民受け入れに際しては、クリアなガイドラインを作成し、職種別(教育、医療、IT、単純労働)年間受け入れ枠の作成、日本語能力を含めた試験制の導入、猶予期間を設け不適切な人材の強制送還を行うなどの計画的促進が必要と思います。
また、同時に受け入れ態勢の確立も重要な部分で、法律面を含めての準備が必要と考えられると思います。例を挙げれば、2重国籍問題、子女の教育、住居関連(移住当初の居住問題、アパートの外国人拒否問題)、永住権/国籍所得手続きの簡易化などと思います。
私は外国人労働者という呼び方が好きではありません。この言葉は、人を労働力としてしか見ていない感じがしますし、また、労働人口が足りないから来てください。でも、あなたたちはあくまで外国人、という考えが見え隠れします。外国人労働者を受け入れるのではなく、移民を受け入れるという考え方になっていくとよいと思います。
私が学生のころは、オーストラリアは白豪主義と習ったものですが、いつの間にか最近のオーストラリアは「多文化主義を誇りに思う」というような国になったようです。移民受け入れに関しては、先達の成功、失敗を参考に進めていきたいものです。いつの日か、日本も「多民族主義を誇りに思う」と言えるような国になっているとよいですね。