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奈良県で女子児童が誘拐殺害された事件をめぐって、議論が沸き起こっています。逮捕された容疑者が、過去にも子どもに対するわいせつ行為で捕まったことがあったからです。
子どもへのこうした行為については、欧米でも大問題になっており、アメリカでは「メーガン法」という法律が制定されました。これは、過去に性犯罪を犯したことがある人に関する情報を地域に公開するというものです。つまりその犯人が刑務所から出所し、どこかに住んだら、その情報が地域住民に公開されます。日本でも、そうした犯罪に関しては出所後の住所が法務省から警察庁に渡されるということで進んでいます。
刑期を終えて出てきた人の住所や犯歴が公開されたら、当然社会に復帰しにくくなるでしょう。しかし一方で、もしこうした情報があれば、住民も気を付けるから犯罪が結果的に減るだろうという議論もあります。愛媛県では、性犯罪で捕まっていた男が出所してわずか数日でまた事件を起こし、女性を殺しました。こうした犯罪から社会をどう守るべきかはむずかしい問題ですが、性犯罪者については出所後の情報を公開すべきだと思いますか?