
条件付き賛成ですが、差別はなくなってほしい(蘭梅・北海道・パートナー無・36歳)
私も、警察にだけという条件付きで賛成です。性犯罪者とは違いますが、精神・神経疾患の経験者が劣遇、差別されていることに悲しみを感じています。私の友人や知人には精神疾患の経験者がおり、私自身もまたそうであるからです。特異な事件がおきて「容疑者は精神科に入院経験があり……」というニュースを聞くと悲しくなります。その経験があると聞くと、たいていの人は「ああ、やっぱり」と特異な事件の犯人が「特異な」人物であると安心するのでしょう。そのような差別がなくなることを望む私としては、性犯罪加害者を差別したくありません。更正はできると思うからです。しかし、再犯率も高いことも事実なので、守秘義務を守る警察だけに公開して再犯防止に努めてほしいです。
情報公開した後どうするかが重要(norieda)
性犯罪は、ほとんどの場合女性や子どもなど弱い存在の者が犠牲になります。弱い者を性犯罪から守るにはどうしたらよいか。だれしも知っていたら未然に防げるのではないかと考えるのだと思います。愛媛県の事件は、犯人が出所したことを警察は知らなかったそうです。それならば警察が知っていたら、事件は未然に防げたのだろうかという疑問は残ります。アメリカのある性犯罪者が、「自分で欲望を抑えられないから抑えてほしい」と言っていたという話を聞いたことがあります。なぜ、そのような犯罪を起こしてしまうのか、調査することが必要ですし、薬で抑止することも必要だと思います。
警察などの機関に公開することには賛成ですが、公開した後どうするかということが重要なのではないかと思います。ただ情報を公開するだけでは意味がありません。
理性のない人間は社会に参加する資格がない(ラムネ&タマ・神奈川・パートナー有・35歳)
罪の重さそのものに日ごろから疑問を感じています。性犯罪者は人を殺めてしまったのと同等、あるいはそれ以上に重い罪を背負うべきと思っています。
青少年犯罪においても、どこをみて「普通の子だった」、何をもってして「更生した」と言えるのでしょうか。
個人の本能、嗜好や人格が関与する事件に巻き込まれた被害者は、なんの落ち度もないケースがほとんどです。偏っていると言われるかも知れませんが、加害者にはその後の人生を普通に歩まれては納得いきません。理性のきかない人間は一般社会に参加する資格がそもそもないと思います。
カウンセリングなどと併せての情報公開なら賛成(nekocan・東京・パートナー有・34歳)
すべての犯行が自宅の近くで行われているわけではないと思うので、私たちが知って気をつける、という意味はあまりないかもしれません。しかし「知られている」ということが犯罪を防止することにつながり、また犯罪を行った場合、容疑者確保までの時間は短縮され、いたずらに不安が増幅されることはなくなるのではないかと思います。性犯罪者に対して、服役中および釈放後の医療的な対応やカウンセリングなどを行う、という対策と併せて行うのであれば賛成です。
去勢という選択肢もあっていいのでは(ヒロカ・千葉・パートナー無・31歳)
もちろん賛成です。それに、性犯罪に対する罰則規定も殺人と同じくらいに厳しくするべきでしょう。さらに性犯罪とは心と体の病気だと思うので、カウンセリングなどでもどうしようもない場合は去勢をしてもいいのではないでしょうか? その方が、犯罪を犯すよりはよっぽどましなのではないでしょうか? (たとえば3回性犯罪を起こしたら強制的に去勢など。)あと、幼児に対する性犯罪を「いたずら」と言うのもやめたほうがいいです。あれはきちんと「性犯罪」と言うべきです。
住所の公開については、きちんと記名をして、身元確認できた人だけに公開するべきでは? この不況下では、恐喝のネタにされる恐れもありますし、うっぷん晴らしに襲われかねないとも思います。確かに恥ずべき犯罪ですが、リンチはあまりにフェアではないと思いますので。
刑務所では更生などできないのでは?(よんよん・福岡・パートナー有・39歳)
刑務所というところは、規則正しく生活でき、いわゆるシャバよりもある意味ではずっと健康的でいいところではないでしょうか。そういうところでぬくぬくと生活して更生などできるものでしょうか。個人情報を公開して「人権が侵される」ことは、刑務所でできなかった罰だと思います。被害者としては十分納得できることでしょう。

いい影響があるとは思えない(エコ・神奈川・パートナー有・35歳)
公開することでどのような影響があるかを考えると、いい影響があるとは思えません。
まず抑止力があるかですが、情報公開しても周りの偏見に似た目は本人にネガティブ思考を与えることになり、抑止につながるとは思えません。またマリアさんのおっしゃるようにたらい回しが起こるだけで解決にはならないと思います。
次に住民側ですが、近くに性犯罪者がいると知れば不安で、安全な生活を営むことができません。子どもが外出すれば帰ってくるまで気が気でない状態になり、かといって自衛を具体的にどうできるのか、その環境下で自衛をしていこうとすると、公開された性犯罪者を疎外する方向へ流れるだろうと思います。
最後に犯罪者の社会復帰を願うなら、更生の機会をつぶすことになりかねないので、一般市民への公開は反対です。もちろん住民全員が犯罪者との共生を受け入れるところから始められれば話は別ですが、しかし小さい子どもを抱えた親には自衛ということが優先されるでしょうから、現実的には難しい理想論になるのではないでしょうか。
その前に議論すべき点はたくさんある(野兎八兵衛・パートナー有・37歳)
犯歴の公開は基本的人権の侵害に当たるのではないでしょうか? 刑期を終えた人を要注意人物として扱うのではなく、きちんと社会に復帰させることが重要であり、それを支援する仕組みを作るべきと考えます。また、そもそも性犯罪を起こさせない社会にすべく、性教育のあり方や地域コミュニケーションの活性化など議論すべき点はたくさんあるように思います。犯歴の公開うんぬんは論点のすり替えのように感じます。