投資信託の買付の方法には、「口数買付」と「金額買付」という2つの方法がありますが、「金額買付」をおすすめします。なぜかというと、普段の買物と同じで「値段が下がるとたくさん買える」からです。これを「ドル・コスト平均法」といいます。
たとえば、最初は1万口1万円で2カ月目には1万5000円になり、3カ月目には5,000円と極端な動きをする投信があったとします。それを毎月3万円買うとして計算してみましょう。
毎月3万円分買う、というように金額を決めて購入するのが金額買付です。最初は1万口1万円なので「3万口」買えます。2カ月目は1万口1万5000円で「2万口」買えて、1万口で5,000円のときは「6万口」も買えますよね。3カ月で「9万円払って11万口買える」計算になります。
毎月3万口買う、というように買う口数を決めて購入するのが口数回付です。毎月3万口ずつ買うとすると、最初は1万口1万円なので「3万円」、1万口 1万5000円のときは「4万5000円」、1万口5,000円のときは「1万5000円」。3カ月で「9万円払って9万口」買えます。
結果、9万円で11万口買えた「金額買付」は、9万円で9万口の「口数買付」に比べて、同じ投資金額で多くの口数を買えることになります。これが「ドル・コスト平均法」です。毎月1,000円でトマトを買うとしたら、1個100円の時は10個買えるし、50円のときは20個買える。ふだんの買物と同じです。ヨーグルトが安かったら1パック多めに買ったりしますよね(笑)。みなさん、日常生活では、「ドル・コスト平均法」を無意識に使っているのです。
「ドル・コスト平均法」は将来資産の価格が上昇すると思ったら、効率的に購入ができる方法です。「ドル・コスト平均法」をやれば必ず儲かるわけではありませんので、念のため。