株の銘柄を選ぶヒントとして、バリュー株とグロース株があります。グロース株は、将来成長するかもしれない銘柄。今はそれほどでもないが、将来において高い利益成長が期待できます。あるいは、業界が成長している場合もあります。
一方で、バリュー株(割安株)というのがあります。バリュー株かグロース株かを判断するには、PERやPBRなどの数値を使います。たとえば、過去20年の日本株のデータで見ると、バリュー株のリターンがグロース株を上回っています。
一般には、株を買うなら、これから利益の伸びそうな成長性の高い会社がいいと思いますよね。ところが、20年という長期間で見てみると、バリュー株がグロース株に勝っている年のほうが多い。つまり、割安なバリュー株を買ってコツコツと持っていたほうが、実は平均したらいいことが多いのかもしれません。
グロースには期待値が入っています。期待通りに活躍して当たり前、驚きも何もありません。逆に、期待より下だと「この会社駄目なんじゃない?」となりますよね。ところが、バリュー株は、あまり期待されていない株なので、成績が悪くても株価が下がらないし、期待以上のことがあると「結構やるじゃない」という驚きがあります。人間と同じですね(笑)。
バリュー投資をしたほうがいいというのが一つの考え方で、バリュー投資をするならPERとかPBRが低い銘柄を選んでいけば、ファンダメンタルズ分析の中では確率を上げることができるかもしれません。
PERやPBRは業界によってかなり違うので、業種ごとに比較して見ていくのがいいでしょう。