今注目の『40歳からの1日10分間科学的「株」投資法』という本の著者、増田正美さんは、もともと理論物理学の大学教授で、引退してから株を始めました。この人は、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析のいいとこ取りをすすめています。
普通は、株価の昨日の値段と今日の値段には相関がないと考えますよね。これをランダムウォークといいます。ランダムウォークを信じている人は、過去のデータに基づくテクニカル分析はやっても意味がないと考えます。ところが、科学者である増田さんは、ランダムウォークではない、テクニカル分析は役に立つと言っています。そして、自分でも投資しています。
彼のやり方は、まず、ファンダメンタルズ分析で倒産確率の高い銘柄を除去する。そのうえで、たとえば50銘柄、相対的に割安な銘柄を選び、ずっとウォッチしている。そして、テクニカル分析で売買のタイミングを計り、選択した銘柄の売買をするというものです。自分で銘柄を選んで投資したいという人は、これぐらいの努力をしないとうまくいきません。
いくらになったら売買するという目標値を設けること。あらかじめ選んでウォッチしているいくつかの銘柄を、慌てて買うのではなく、待ち受けて買うことが大切です。まずはいろいろな人の投資法を研究して、それから自分なりの方法を確立するようにしましょう。
さて、次回はみなさんの1年間の運用を振り返って、1人10分程度で報告していただきます。何をいつ買って、どうなったか。失敗したかうまくいったか。そういう話をみなさんとシェアしていきましょう。