具体的に考えるために、マネックスが販売している投資信託「日経225ノーロードオープン」と、ETFの日経225連動型を比較してみましょう。(表1)
*相場により変動、日経平均の10倍が目安
投資額が1万円から10万円の人は、日経225ノーロードオープンを買うしかありません。10万円以上の投資になると、日経225ノーロードオープンとETFのいずれかを選ぶことになります。
ではここで質問。たとえば、ETFを10万円買い1年後にまったく同じ値段で売るのと、日経225ノーロードオープンを10万円買い1年後にまったく同じ値段で売るのでは、どちらのコストが高くなるでしょうか?
1年間で、ETFは2,200円(売買で2,000円、信託報酬が200円)、日経225ノーロードオープンは800円かかります。ETFのほうが1,400円もコストが高い。ところが、5年間だとETFは3,000円、日経225は4,000円です。今度はETFのほうが1,000円コストが安くなります。
では、100万円を1年の間に買って売ったら? マネックスの場合、ETFは100万円まで売買手数料1,000円ですが、信託報酬が約0.2%かかるので、両方合わせると4,000円のコストになります。株やETFの売買手数料というのは一定ではありません。売買する金額によって増えますし、証券会社によっても異なります。
一方、日経225ノーロードオープンだと売買手数料は無料ですが、信託報酬が0.8%なので100万円だと1年で8,000円かかります。さて、あなたならどちらを買いますか?