みなさんの発表を聞くと、幸いにしてあまり損をした人はいなかったようですし、多くのことを学ばれたようですね。では、最後にまとめの話をします。
投資は長い勝負です。この1年で結果が出たというわけではなく、これから10年、20年、30年と長い目で見ていかなければなりません。かといってダラダラ過ごしてしまうと、結局何も資産設計せずに5年経ったなんてことにもなりかねません。きっかけが大切ですから、みなさんも今日帰ったらもう一度復習してみるとか、今後の目標に向けて具体的なアクションを起こすとか実際の行動を始めてください。
個別の投資の方法についてコメントすると、みなさん株のリスクを取り過ぎているようです。銘柄の選び方にしても、かなりハイリスクの人もいますよね。「負ける投資はしない」という原則にたつと、投資信託なども取り入れてバランス良く分散投資をすべきです。失敗しないことで結果的に勝ち残っていけるのですから。
売り時が難しいという話が出ていましたが、利益を伸ばすには利食いを遅らせて損切りを早くしなければなりません。そういう意味でも分散投資をしておけば、「上がった分と下がった分の合わせ切り」のようなこともできて切りやすいと思います。
売りが難しいというのは、人間の心理的な問題が絡んでいます。良いと思ったから買った、良いと思ったから保有している、それを別の考え方で売るという決断をするのは、心理的には負担がかかるわけです。また、売ってしまって上がったらどうしよう、後悔したくないという思いもあります。だから売りにくくて先送りしてしまうんですね。
だとしたら、最初に自分でラインを決めておいて、そこに達したら機械的に取引する勇気が大切です。
投資というのは、世の中のためになります。世の中に良い商品やサービスを提供している会社に投資すれば、その分株価が上がってキャピタルゲインがあるわけですから、リターンを上げるということは、投資したお金がうまく使われているということになります。
自分のお金が殖えているということは、イコール、世のため人のためになっているということなのです。これからも、投資を通じて世の中に貢献していきましょう!