IPOの公募価格は、ブックビルディングで決まります。ブックビルディングとは、需要を予測するために行う需要調査のこと。
株価の資産によりあらかじめ決められたレンジの中で市場参加者のブックビルディングが行われます。参加者の需要が強ければ上限に近い公募価格となります。
最近は相場がいいので、いつもほぼ上限で公募価格が決まっているようです。決定価格より安い価格で出している人は抽選対象から外れます。少しでも当たる確率を上げたければ、上限で入れておいたほうがいいわけです。
決まった価格でブックビルディングした人が募集数より多ければ、その中での抽選になります。結果的に何度も当たる人もいれば、毎回はずれるという人も出てきてしまいます。
必ずしも初値で売らなくてもよいので、ずっと持っていることもできます。売るタイミングは、ほかの株式と同じようにいつがいいと一概には言えません。いずれにしても、値動きが大きいので注意が必要です。
株式市場をピラミッド状の図にするとしたら、頂点に東証一部があって、その下に東証二部、マザーズやジャスダックがあり、さらにその下がIPO銘柄というイメージになります。世の中には多くの会社があり、そこからIPOに上がってきたりするわけです。
そう考えると、リスクが高いのも理解しやすいですよね。将来性がある代わりに、ちょっとしたことでダメになる可能性もあることを忘れないようにしましょう。