信用リスクは、信用力によって変わってきます。たとえば、世界銀行というのは格付がトリプルAなので、リスクは低い。シングルBとか、格付が低い会社ほど金利は高くなります。
債券に投資をする目的は、確定でリターンが取れることですから、もし格付の低い会社の債券を買って倒産してしまったら、元本がリスクになりますよね。
ですから、債券では信用リスクは原則取らないことが大切です。そして、基本は満期まで持つこと。途中で換金すると、100戻らない可能性があります。
もう一つ、外債なら為替のリスクもあります。為替のリスクは、損益分岐点という考え方で計算してみることができます。たとえば、マネックスの場合、オーストラリアドルは70銭の手数料です。レートが85円だったとして、みなさんが買うときは85円70銭が買値になります。1万ドル買ったとすると、85万7000円必要です。
4.96%の半分の金利を半年ごとに6回もらえます。税引後で計算すると、3年間で1190.45ドル。満期のときには、もちろん1万ドルももらえます。最初の85万7000円と比べて、1万1190.45ドルを円に換えたときに損しないレートを計算すると、76円60銭となります。手数料を除くと77円10銭です。
外債投資というのは、高い金利に投資するわけですから、少しぐらい円高になっても損しない可能性が高い。それがどの程度まで大丈夫なのか、損益分岐点のシミュレーションでチェックしましょう。