たとえば、ドル円で新規注文を入れる場合は、最低1万ドルからの取引。オンラインで注文を入れると、8秒の間に世界の最新取引レートで売買ができます。レートは刻々と変わっているので、その瞬間にプライスを出すと、マーケットでプロが取引しているのと同じ値段が両サイド出ます。
両サイドというのは、たとえばドル円なら、高いほうの107.83円が買いの値段で、安いほうの107.79円が売りの値段です。そこには4〜5銭の幅があります。また、取引には10銭の手数料がかかります。
為替保証金取引の良い点は、まず、為替の手数料が外貨商品の中で最も安いことです。たとえばドルの場合、為替保証金取引なら売:10銭、買:10銭、売買の差:5銭、合計25銭。MMFなら、50銭+50銭で100銭(=1円)。外貨預金だったら、通常100銭+100銭で200銭(=2円)となります。売買の差額を考えても、為替保証金取引の手数料は安いのです。
では、保証金はどうなっているでしょう。107.80円で1万ドル買う場合、10万円の保証金が必要です。107.80円で買うと、為替の手数料が10銭なので、実際には107.90円で買っていることになります。これを1万ドル買ったら、107万9000円かかります。ところが、為替保証金取引なら、保証金を10万円入れたらこれと同じだけの取引ができます。
10万円で1万ドルのリスクを取るのが、為替保証金取引です。ドルを買ったとします。1円円高になると、保証金は1万円損します。10%のリスクです。5円円高になれば5万円損、10円円高になると10万円損、つまり保証金がゼロになってしまいます。
本当は107万円で取引しなければいけないところを、10万円の保証金で取引できる。資金が10分の1以下で済む分、リスクは10倍以上ある。手数料は安いけれどリスクは高い、と言えます。