一般に、投資をする場合のリスクには、価格・金利・信用・流動性があります。
価格リスクというのは、株などのように、値段が上がったり下がったりするもの。金利リスクというのは、金利が上がると価格が下がるリスク。債券の場合、特にこの金利リスクが高いのです。
変動金利の場合、金利が下がればもらえる金利も下がります。一方、固定金利の場合は、たとえば、世界銀行のオーストラリアドル3年債で4.96%と金利が決まっています。
もし発行した後にオーストラリアの金利が7〜8%に上がってきたら、この債券を持っている人は4.96%しかもらえない。そうなると、この債券の人気はなくなり、値段が下がりますよね。
つまり、債券の値段は金利が上がると下がり、金利が下がると上がるわけです。金利が上がってきたら低い金利の債券の価値が下がり、売られます。売りが多ければ値段が下がります。
例を示しましょう。最初に債券の値段が100の3年債(固定金利5%)を買うとします。お金の動きとしては、100で買うのでマイナス100となり、1年後に5、2年後にも5のお金が入ってきます。満期になったら元本の100と3回目の5が入って来る計算です。
これは買った時点であらかじめ決められています。もしその間に市場の金利が8%になったとすると、この債券は5%なので価値が下がってしまうということです。