為替保証金取引は、売りからも入れます。107.79円で売り、106円で買い戻せば当然もうかりますよね。こういうトレーディング的な売買もできるんです。
ただし、売りから入るとスワップはマイナスになります。たとえば、米ドルだったら−35円ですね。その分はコストになってしまうので、長い間売りポジションにしておくとスワップコストが大きくなってしまいます。
トレーディングでは、損切りをきちんとすることが大切です。そこで、売買をする際に「注文種別」というのがあります。種別の中の「通常」というのは単に売買するだけですが、「IFD」「OCO」「IFO」などの注文方法は、リスクコントロールができます。
まず、IFDですが、これは“If Done 〜”の略。「もしドルが106円で買えたら、108円になったら売る」とか「もしドルが106円で買えたら、105円になったら売る」という注文を入れる方法です。つまり、108円になったら売って利食い、105円になったら売って損切りができる。どこまでのリスクを取るのか、注文の仕方によってコントロールできます。
次に、OCO(One Done Cancel The Other)は、2つの注文を入れておいて、一方ができたら他方をキャンセルする方法。たとえば、ドルが今108円だったとして、「112円になったら売ろう」、「105円になったら買おう」という2つの注文を同時に出す。先に円高になって105円がついたら買い注文を入れ、112円の売り注文はキャンセルとなります。
あるいは、まったく異なる相場観を持っている人がいたとして、112円超えたら一気に120円まで行くだろう、105円切れたら102円まで行くだろうと思えば、「ストップ買い」の注文を入れます。相場が動き始めたら途中から乗って買うという方法です。
そして、IFOは、IFDとOCOを合わせたやり方。「もうちょっと円高になったら買おう、もし買えたら利食いも損切りも両方注文を入れたい」という場合。今108円だとして、「もし106円で買えたら、110円の売りと105円の売りを注文する」。そうしておけば安心ですね。
もう一つ、実はとっておきの方法があります。