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クルマのインテリアを日本的な考え方で主張できないだろうか、と僕は考えを進めたんですね。普通、そう考えると一番最初にぶち当たる壁は日本的な形とかデザインってどんなものだろう、ということですよね。でも形を考えるより、まず、心。雰囲気をつくり出すことを大切にしてみようと思ったんですよ。
たとえば、「日本に住む僕たちが大切にしたいことって、何かな」と考えたとき、今回考えたのが、もてなされたり、もてなすという空気。
そういった考え方そのものが日本的なんじゃないか、と。形にこだわるんじゃなくて、そういう雰囲気をつくり出すことが大事だと考えた。そう考えると逆にもっと自由に発想できるよね、と思いはじめました。
たとえば夫婦が、お互いとの「時」を大切にするために静かに佇む温泉宿で一泊する、そんな時に選んでもらえるクルマ。そんなことを大切にしたいと思い、いきなり、「富士山ビデオ」っていうのをやっちゃったんです。
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プロダクトチーフデザイナー 中島 敬氏
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