宿題の報告を聞いていると、資産設計の目的が「老後のため」という方が多いですね。みなさんの場合、老後は20年後や、30年後なので、かなり長期間の運用ができることになります。そういう長期の資産運用は、リスクを取っていくことができる。逆に「3年後にマンション購入の頭金を」という短期目的の場合は、ある程度リスクを抑えないといけない。つまり、お金を運用する期間が何年かによって運用の仕方も変わるわけです。
基本的には、まず10年以上先のような長期の運用方法を考えてから、リスクを分散する短期の運用を考えるというふうに、いくつかの段階に分けるといいでしょう。たとえば、10年先のためのお金は、株と為替のリスクをどこまで取れるか考えて、3年先のためのお金は、株や外貨の比率を少なくし、国内の債券や預金の比率を高くする、といったように。
具体的な比率をどうするかは難しい問題ですが、大切なのは、「うまくやる」ではなくて「失敗しない、間違えない」ということです。失敗しないためのポイントは二つ。まず、手数料などのコストを下げること。もう一つは、リスクを分散することです。外貨に株に債券にとリスクを分散しておけば、何か一つが駄目でもほかのものでリカバーできる。バランスよく分散投資すれば、全部が一斉に下がることはないですから。
資産設計でもう一つ重要なのは、目的を明確にすることです。夢を持っている人はたくさんいますが、具体的に夢を持っている人は少ない。ましてや紙に書いて毎日見ている人はもっと少ないですよね(笑)。宗教ではありませんが、本当に願っていることを具体的に頭の中にイメージできれば、実現の可能性が高くなるといいます。「いつまでにいくら」と目標を書いて毎日見ていれば、つねに頭にインプットされますよね。