為替の保証金取引の特長を三つ、説明します。

1. コストが安い

為替手数料が片道10銭と、低コストです。マネックスFXではドル・円取引の買いと売りのレートの差（スプレッド）は通常5銭です。たとえば、ドルを110円13銭で買って同時に売ろうとすると、そのときのレートはスプレッドを引いた、110円8銭となります。買いと売りの差は5銭、手数料が買いで10銭、売りで10銭ですから、往復のコストは25銭ですね。外貨預金のコストは2円で、普通の証券会社は1円です。マネックスの米ドルMMFは片道無料ですから往復で50銭。それに対し為替の保証金取引は25銭。明らかに安いですよね。

2. 売りからも入れる

買いだけでなく売りからも入れるのも為替保証金取引の特長です。外貨資産をすでに保有している人ならヘッジに使うことができます。

3. 有利なスワップ

為替の保証金取引には、買いスワップと売りスワップというのがあります。10万円払って1万ドルの買いリスクを取るとして、1日たったら買いスワップ（たとえば32円）が受け取れます。

MMFの分配率が毎日変わるのと同じように、スワップも毎日変わります。基本的には、米ドルであればアメリカの金利と日本の金利の短期の金利差で決まります。急にアメリカが利下げしたとか日本の金利が上がったというようなことがなければ、5円になったり50円になったりということはなく、比較的安定した動きを示します。

仮に1万ドル、スワップが毎日32円のままだったとして365日なら1万円以上になりますよね。ほかの外貨商品と同じリスクで比べても、コストが低い分期待リターンがいいことがわかります。

（※ マネックスFXは保証金取引ですので、ほかの外貨商品とは商品の仕組み、リスクが異なります。内容をきちんとご確認の上、ご自身の判断で投資を行ってください）

では、今日はこの辺で。次回までの宿題は次の二つです。頑張ってください。

1. 自分の資産の取引コストを調べる
2. 自分の資産をアセットクラス別に分類する

資産設計塾リポート：

ここに掲載されているリポートは、ewomanユニバーシティ資産設計塾でのマネックス証券内藤忍氏の講義内容をイー・ウーマンにて編集したものです。