日本で一番有名なインデックスは、「日経225」。これはデファクトスタンダード(事実上の標準)になっています。次に有名なのは「TOPIX」です。インデックスとは、市場全体の動きがわかるよう指数にしたもので、日経平均が上がっていれば「日本の株は全体に上がっているんだな」と誰もがわかる。日本株のインデックスというのは、日経225やTOPIXのほかにも多数存在します。
TOPIXは東証が出している株価の指数で、東京証券取引所の第一部に上場している銘柄の時価総額をインデックスにしたものです。日経225は、225銘柄を除数で調整した一種の平均値です。この225銘柄は日本経済新聞社が選んだもので業種に偏りがないようになっていますが、銘柄は定期的に入れ替えられます。その銘柄入れ替えの際には、一貫性がとぎれてしまう可能性があります。
2000年春、日経225の銘柄の半分くらいが一度に入れ替わったことで問題が起きました。一つは、あまりにも急に変わったので前後の一貫性がなくなってしまったこと。もう一つの問題は、日本経済新聞社が発表してから実際に入れ替えるまでに何日かあったので、「新たに組み入れられる銘柄を買って外される銘柄を売る」ことをみんながやってしまった。そのため、インデックスファンドを持っている人は、実際に入れ替わるころには前よりずっと値上がりしてしまったものを買って、値下がりしたものを売るような結果になってしまったわけです。
アメリカのインデックスでは「ダウ」が有名ですが、30銘柄の平均値なので、指標としてはカバー率が低い。「S&P500」という500銘柄を選んで指標化したものもあります。銘柄数が多いので、こちらのほうがより市場全体の動きを正しく示していると言えるでしょう。