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規制改革メルマガ

許可保育所の基準見直しが進んでいますが、どんな見直し?

2001年7月18日(水)配信

保育園がこうなったらいい、幼稚園がこうなったらいい、小学校の制度がこうなればなあ、学童は?

わたしたちのいろいろな「願い」が「ニーズ」となり、「世論」として政策に盛り込まれる時がきました。

いま、「総合規制改革会議」の委員としてわたし自身が、改革案を出す立場にいます。しかし、なかなか話が通じにくいことがあるのも事実です。わたし一人の考えではなく、多くの人の意見から生まれた案にしたいと思い、みなさんと一緒に考えたいと思います。みなさんからのご意見はすべて内閣府に提出します。

どうぞ、ディスカッションを深めewomanプランを作りましょう。

ewoman:規制改革メルマガ編集長
佐々木かをり

今回のテーマと背景

認可保育所の基準見直しが進んでいますが、どんな見直し?

A:

基本的なところから教えてほしいんですが、「認可保育所」って何ですか?

B:

まず、認可保育所というのは、国が定めた認可基準に合格しているっていうこと。認可保育所には、公立や社会福祉法人のものなど、いろいろあります。
たとえば、建物の広さとか、調理室があるとか、何人につき保育士が何人とか、子どものために考えられた基準が決まっている。
認可保育所というのは、そういう国が定めた基準を満たしている保育所のことを言います。基準を満たしていないのが、認可外(無認可)保育所です。

A:

じゃあ、規制改革総合会議では、認可基準を見直して、少しでも簡単に保育所が作れるようにして認可保育所を多くするって話をしてるのね。
そうすれば、待機児童も少なくなるものね。

B:

そうです。いまは、認可基準が高いから、多くの保育園が認可外となっている。「認可外」というのは、「営業の自由」ということで、自由に設立し、運営できるから、いまのように劣悪な条件の保育施設も存在してしまっているのです。
だから、認可の基準を緩和して、ある程度良質な保育園がより多く設立され、認可されるように、という動きです。
今までのような厳しい基準であることの問題は、認可を受けられないすべての保育園が「認可外(無認可)」となるので、利用者が、運営体制を見極めにくいということがあります。

A:

認可基準の見直しって、たとえばどんなこと?

B:

園庭や調理室の有無・広さ。近くの公園を使えばよい、とか、給食サービスを使えばいい、とか。また、認可保育園での定員の設定を見直すようにとか。
たとえばいま、国の基準では保育士1人で、0歳児3人保育をすることになっている。でも、自治体によっては、(東京都)世田谷区のように、保育士1人で0歳児2人を担当しているなど、独自の基準を設けて、保育の手厚さをウリにしているところもあるわけです。
乳幼児の医療費なども、1歳まで無料のところもあれば、6歳まで無料の自治体があるのと同じ。
出産したら、そういった情報交換をして、どこに住むのかを決めているんですよね、わたしたち。

A:

そりゃ、保育士1人で0歳児3人見るよりも、2人のほうが行き届いた保育ができるものね。でも、待機児童が問題になってるご時世に、それは贅沢すぎるんじゃない?

B:

そう。まさに、そういう自治体独自のサービスの上乗せはけしからん、という声もあるんです。自治体が、国の基準より高い水準の保育園だけを認めるようになると、その地区に保育園が増えないから、健全な競争市場が生まれない、ということのようです。
つまり、たとえばいま、保育士4人で定員10人の保育園は、国の基準に従って12人にせよ、という考え方。

A:

正論だわ。その意見のどこに問題があるの?

B:

たしかに待機児童の数を減らすという目的にはかなっている。だけど、やはり基準を決める必要があるでしょう。
園庭もいらない、調理室もいらない、すべての部屋でめいっぱい入所させて、というのも、いささか安直な解決策に思えます。
だって、それは量のためなら、質が落ちてもかまわないってことでしょ。一つ例をあげてもいいですか?
認可保育所の中には、プレイルームというのがあるんですよね。雨のときなどの遊び場、入園式や進級式など、園全体の催しをするところです。そのプレイルームを、待機児童をゼロにするための一つの意見として、つぶしたらどうか、ということまで出たりしている。

A:

そうなると、プレイルームを教室にする分だけ、入所定員が増えるのね。それも、質より量の発想ってことになるわね。

B:

ええ。そうやっていけば、待機児童が入園できる場所は増えるわけです。
たしかに効率化は必要だと思う。でも、は「物」じゃない。
本来なら、走り回る園庭があったり、みんなで「式」や「会」をする場所があったり、台所から料理をしている匂いが漂ってきたり。給食センターだと防腐剤が使われるから、やっぱりその場で調理してくれたほうがのためには……などと思ってしまいます。

A:

理想論としてはそうだけど。で、あなたの考えは?

B:

一部の高品質な認可保育所だけを守り、そのほかの認可外はなんでもあり、といった現在の状況は、早急に変えなくてはならないと考えているんです。
「ちびっこ園」のような悲しい事件は、二度と起こってほしくない。だから、新規参入の基準としては、全国一律がいいと思います。つまり、設立・継続の基準は、国の定める「最低基準」を守ること。
ただし、公立保育園は、自治体によって特徴があってもいいと思う。だから、既存の公立保育園で、国の水準よりよいところが、国の基準まで下げるべきなのか、考えてしまいます。

今回のご意見テーマ

待機児童をゼロにするために、現状、国の基準よりも質の高い(ある意味で厳しい)保育所設置の基準を設けている地方自治体も、国の基準に従うべきでしょうか?

参考サイト

総合規制改革会議
「議事内容」に、これまでの総合規制改革会議でどんな議論をしたかが書かれています。

最後に

事実と違う! とか、実態を知らないのでは! もっと根が深い!といった意見も、是非お寄せください。
ただ、ご意見をいただく際にお願いしたいのは、「たち」にとって一番よい環境を作るために、いままでの既成概念を捨てて、新しく考えること、そして違う意見にも耳を傾けて、前向きに、建設的に話し合うことです。

このメルマガは毎週水曜日に発行し、同じ週の金曜日に、みなさんからのご意見をewomanサイトで掲載します。それを読んで、また続けてご意見いただければと思います。

サイトへの掲載をするか否か、編集権、2次使用権はewomanに帰属することをお許しください。個人名を書いていただきますが、サイト掲載または2次使用の際は、個人名ではなくewomanニックネームを掲載させていただくことでみなさんのプライバシーを守りたいと思います。いただいたご意見は、サイトに掲載されない分も含めて、すべて佐々木が内閣府に届け、届けたことをサイトにてご報告いたします。批判ではなく、改革。

建設的に、意見を積み上げられたら、と思います。

このメルマガに寄せられた意見
現在ご覧の「規制改革メルマガ」は、2001年7月18日〜10月24日にメール配信したものです。


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