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第三者評価サイトを作るとしたら
2001年10月17日(水)配信
保育園のことを長く扱っていたので、保育園に興味のある方が読者なのかと思ったら、小学校のこと、教師のことなどを扱った先週も、具体的な提案をたくさんいただき、感謝しています。
さて、最後に向かって、わたしたちは言いっぱなしでいいのか? 具体的に何ができるのだろうか? ということを、問いかけたいと思います。 以下を読んで、またどんどんご意見ください。
ewoman:規制改革メルマガ編集長
佐々木かをり
第三者評価サイトを作るとしたら
- A:
このメルマガも、今回を含めてあと2回なのね。前号で話題にした公立小学校の先生については、たくさんの投稿が集まったんでしょ。
- B:
ええ。本当に具体的な方法や提案を、たくさんいただきました。私事で恐縮ですが、わたし、先週、の学校の遠足にボランティアとして参加したんです。
- A:
遠足のボランティアって?
- B:
120人くらいのに対して父母のボランティアが24人。親1人が5人を引率して動物園をまわったんです。わたし、ずいぶんはりきりすぎて、家についたらもうヘトヘト。でも、ああやって学校の行事に参加すると、の様子もわかるし、先生の苦労も目にすることができます。
そのときに思ったのが、保育園、幼稚園、小学校は、いろんな人が複数の視点で見守る必要があるなということです。
- A:
うん。以前に、認可外保育園の設置基準は必要だって話をしたでしょ。
でも一方で、設置基準ができる前からある保育所に関しては、基準に満たない保育所があっても、すぐに閉鎖すべきではなく、情報公開をきちんとしてほしい、という意見が多かったのよね。
基準を満たしているかどうかというのは、ある時点での話。
このような施設は継続して「いろんな人が見守る」仕組みを作って、情報公開をしていったらいいのになって思う。
- B:
そうですね。設置基準については、総合規制改革会議で必ず提言します。でもそこから先に、今度は「わたしたちは何ができるか」を考えないといけないと思うんです。
- A:
提案すると同時に、身近なところでできることをやれたらいいわね。
- B:
たとえば、総合規制改革会議の中間とりまとめでは、「情報公開、第三者評価の推進」ということで、次のように書かれています。
「現行法令を適切に運用し、経営主体にかかわらず、保育所の情報公開義務を適切に果たさせるべきである。また、第三者評価を促進する仕組みを整備するべきである」。
わたしは、みなさんと考えていく中で、ewomanで第三者評価の仕組みを作れないかな、と考え始めているんです。たとえば、ewomanのメンバーやリーダーズの有志にお願いして、自分のが通っている保育園や近所の保育園を取材してもらい、それをewomanで編集してサイトで公開する。
これは「わたしたちができること」のひとつだと思うんですが、どうでしょうか。
- A:
いまはあまり情報公開されてないのかしら?
- B:
公立の保育園に関しては、ネット上で自治体が基本情報を公開していますが、認可外保育園に関しては運営側任せなので、しているところ、していないところ両方あります。
ただ、公立の保育園に関しても、客観的な情報は得ることができますけど、ユーザーの声や評価は、自治体では集めたり発表したりできないんです。でも、園を選ぶ親にしてみれば、たちの成長の場であるわけですから、利用している親たちのホンネを聞きたいし、通っているたちの様子を知りたい。
認可外保育園に関しては、なおさらその必要性を感じます。もちろん、幼稚園や小学校、中学校も同じだと思います。
- A:
そうね。大変そうだけど、そんなサイトがあったら利用する人はたくさんいるんじゃないかなあ。
- B:
需要はたくさんあると思います。でも、第三者評価サイトというからには、たくさんの情報が集まらないと利用価値は低いし、続けることも大切。プラスやマイナスの両方の情報があってよいけれど、単なる苦情サイトや宣伝サイトになってはいけない。
このメルマガを読んでくださるみなさんには、ぜひ協力してもらいたいと思っています。

「ewomanで保育所などの第三者評価サイトを作ったら、保育所などの取材に参加したいですか?」

総合規制改革会議 2001年7月24日に提出された中間とりまとめを読むことができます。
事実と違う! とか、実態を知らないのでは! もっと根が深い!といった意見も、是非お寄せください。
ただ、ご意見をいただく際にお願いしたいのは、「たち」にとって一番よい環境を作るために、いままでの既成概念を捨てて、新しく考えること、そして違う意見にも耳を傾けて、前向きに、建設的に話し合うことです。
このメルマガは毎週水曜日に発行し、同じ週の金曜日に、みなさんからのご意見をewomanサイトで掲載します。それを読んで、また続けてご意見いただければと思います。
サイトへの掲載をするか否か、編集権、2次使用権はewomanに帰属することをお許しください。個人名を書いていただきますが、サイト掲載または2次使用の際は、個人名ではなくewomanニックネームを掲載させていただくことでみなさんのプライバシーを守りたいと思います。いただいたご意見は、サイトに掲載されない分も含めて、すべて佐々木が内閣府に届け、届けたことをサイトにてご報告いたします。批判ではなく、改革。
建設的に、意見を積み上げられたら、と思います。
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