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幼稚園を活用して待機児童を減らすには?
2001年9月5日(水)配信
保育園と幼稚園、みなさんのイメージの違いがよくわかってきました。このメルマガの最大の関心事は、どうやって最速で最良の改革ができるのか、です。
7月24日の中間報告以来、全体会議はお休みだった内閣府の「総合規制改革会議」も、9月10日からスタートです。
今までのみなさんからのメッセージはすべてプリントして、提出しますね。今日のメルマガもしっかり読んで、ご意見お寄せくださいね。
ewoman:規制改革メルマガ編集長
佐々木かをり
幼稚園を活用して待機児童を減らすには?
- A:
前回の投稿を読んで思ったんだけど、保育園と幼稚園とで、だいぶ異なるイメージを持っている人が多いのね。
- B:
本当ですね。簡単にまとめると、保育園は人間性や社会性を育むところ、幼稚園は、お稽古に近いイメージでとらえられている、という感じでしたね。
- A:
うん。中には幼稚園の先生は、保育園と違って、長時間子どもを預かるノウハウがないから、幼稚園の「預かり保育」はちょっと不安、と書いている人もいたよね。
- B:
その点なんですけど、多くの学校では、保育士と幼稚園教諭の資格を同時に取得できるようになっているので、最近は、両方取得している人が多いんですね。ですから知識面から言えば、幼稚園の先生も保育園と同じサービスを提供できるはずなんです。
- A:
そうなんだ。じゃあ先生の質に、大きな違いはないのね。
- B:
ええ。また一部の幼稚園に、英語教育とかパソコン教育とか、お稽古ごとの宣伝が目立つのは、園児不足による不安もあるのではないかと。経営戦略なんですよね。
一般的には、幼稚園でも保育園のように、自由教育や遊び中心になっている傾向があるとも聞きます。一方、保育園も、しつけを含めた集団行動を取る時間というのは、そんなに多くはありません。そのあたりの不満の声もあります。
- A:
ふぅん。前回の質問の「幼稚園が7時までだったら、幼稚園に預ける?」に対して、意見はいろいろあっても、親の立場にしてみると、要は、自分たちのにとってよい環境であって、経済的にも利用可能ならば、保育園でも幼稚園でもどちらでもいい、ということだと思うんだけど。
- B:
そう。だから、わたしの関心は、どうやって最良の環境で、待機児童ゼロへの早道が作れるのか、ということなんです。
もちろん、「教育」と「保育」は、簡単に一緒にできない、と専門家は言うのですが、家庭で育てていたら、みんな、その両方を自分流に探っているのですから、できないこともないと思うんです。
- A:
そうね。どちらにしても、今後の流れとして「民営化」は避けられないわけよね? だったらわたしたちでいいアイデア出したいよね。
- B:
そのとおり。今改革の議論は、もっぱら保育所をどうするか? ということに終始しているんです。民営化、公設民営、どれも保育園の話ですよね。
でも、まず、いまの幼稚園の施設を活用できないのか、考えてみたいんです。保育園と同様の機能を持つ幼稚園、ワーキングマザーでも利用できる幼稚園を増やすことだって、「待機児童減少」という目的にはかなっていると思うんです。
- A:
それはそうだわ。
- B:
民営化で、誰でも自由に保育園を設立できるようになるなら、すでに園庭もある、たくさんの幼稚園の環境をうまく活用できないか。
今までのすべての概念を捨てて、幼稚園の活用まで視野に入れて考える価値はあると思っているのですが。

「幼稚園を活用して待機児童を減らすには?」

総合規制改革会議 2001年7月24日に提出された中間とりまとめを読むことができます。
事実と違う! とか、実態を知らないのでは! もっと根が深い!といった意見も、是非お寄せください。
ただ、ご意見をいただく際にお願いしたいのは、「たち」にとって一番よい環境を作るために、いままでの既成概念を捨てて、新しく考えること、そして違う意見にも耳を傾けて、前向きに、建設的に話し合うことです。
このメルマガは毎週水曜日に発行し、同じ週の金曜日に、みなさんからのご意見をewomanサイトで掲載します。それを読んで、また続けてご意見いただければと思います。
サイトへの掲載をするか否か、編集権、2次使用権はewomanに帰属することをお許しください。個人名を書いていただきますが、サイト掲載または2次使用の際は、個人名ではなくewomanニックネームを掲載させていただくことでみなさんのプライバシーを守りたいと思います。いただいたご意見は、サイトに掲載されない分も含めて、すべて佐々木が内閣府に届け、届けたことをサイトにてご報告いたします。批判ではなく、改革。
建設的に、意見を積み上げられたら、と思います。
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