2001年4月、小泉内閣が内閣府に設置した「総合規制改革会議」。これは、教育、福祉、労働、環境、都市再生、医療の6分野について、改革のための知恵を出す場として位置付けられ、3年間機能します。同会議は、15人のメンバーから構成されていて、イー・ウーマン代表の佐々木かをりも委員の一人として参加しております。
そこでイー・ウーマンでは、去る2001年7月18日〜10月24日の3カ月間、「規制改革メルマガ」の配信を行いました。全15回にわたる同メルマガでは、「ewomanメンバーのみんなはどう思う?」というスタンスで、教育と福祉の分野、なかでも、教育では幼児教育から中等教育、福祉では保育の分野におけるテーマを設け、その問題点を明らかにしながら、みなさんのご意見をいただき、規制改革会議でもその意見を発表してきました。
このメールマガジンの配信と意見の受け付けは、すでに終了していますが、今後もさまざまな形で、みなさんの声を集め、それを関係者に伝えていきます。

いま、小泉内閣が内閣府に設置した「総合規制改革会議」というものがあります。これは、教育、福祉、労働、環境、都市再生、医療の6分野について、今年の4月から3年間にわたり、改革のための知恵を出す場として位置付けられています。
総合規制改革会議は、15人のメンバーから構成されていて、わたしもそのうちの一人として参加する機会を得ました。細かい話は省略しますが、わたしが主に関わっているのは、教育と福祉の分野、その中でも、教育では幼児教育から中等教育、福祉では保育の分野に大きな関心を持っています。
会議に参加しながら肌で感じたことですが、政府の中には、改革を起こそうとする人もいるし、そうでない人もいます。わたしが普段生活しながら感じたこと、こうしたほうがいいと思うことを提案すると、「そんなニーズはありません」と頭ごなしに否定する役人もいます。改革の前に立ちはだかる壁が、至るところにあることを痛感しました。
小泉内閣を好きか嫌いかは別として、勢いがあることはたしかです。誤解のある言い方になるかもしれませんが、この勢いは利用したいし、わたしたちの望む改革であれば、すぐにでもアクションにつなげていきたい――そんな思いから、新しい政策提案メディアとして「ewoman:規制改革メルマガ」(以下「規制改革メルマガ」)を発信することを決意しました。
「規制改革メルマガ」では、「実はいま、こういう問題があって、わたしはこんなふうにしたらいいと思う。でも一方でこんな意見もある。eWomanメンバーのみんなはどう思う?」という形で、問題点を明らかにしながら、同時にみなさんの意見を吸い上げていきます。そして、メンバーから集められた意見や要望は、1枚1枚プリントして政府に持っていき、「これが世論です」と示していこうと思います。
メルマガの内容ですが、まずは、総合規制改革会議で私自身が大きく関わっている、保育や教育の話を中心にお伝えしていきます。独りよがりなメルマガにしないために、専門家や現場の方にも登場していただく予定です。
「規制改革メルマガ」は極めて実験的な試みなので、ひとまず3ヵ月間の期間限定とし、そこでの試行錯誤から、次なるアクションへとつなげていく予定です。この期間だけをとっても、まず7月24日には、総合規制改革会議の中間報告が提出される予定です。これは、今後の改革の柱が盛り込まれる重要な報告となるものです。もし間に合うなら、みなさんの意見を、この中間報告に反映させたいと思います。それと同時に、中間報告の内容が、参院選挙後にも変節しないかどうかをチェックする役割も担うことになります。
政府や役所での議論は難しい専門用語が飛び交っているため、わかりやすい言葉で生活者に届いてきません。「規制改革メルマガ」は、できるだけわかりやすい言葉で、いま何が問題なのかを伝え、メンバーと一緒に考えていく、そんな橋渡しをしたいという方針のもとに発信していきます。
ewoman:規制改革メルマガ編集長
佐々木かをり