武田薬品工業株式会社は30年以上も前から、環境保全に取り組んできました。 この時代というと、まさに高度経済成長期を遂げている最中で、公害に対する問題が中心でした。公害が原因で身体に支障をきたした住民は企業を訴え、被害者は一生消えることのない苦悩を強いられています。あれから30年、環境問題は日本国内の公害問題から地球規模の問題へと移り変わりました。 その変化に対応して、同社でも公害に対する制定に代えて「環境に関する基本原則」を制定し、グローバルな観点から取り組んでいます。例えば約120億円を投資し、アイルランドに、廃棄中の科学物質を除去するなどの最新設備を備えた新工場を建設したりしています。 環境に対する課題が地球規模に拡大したことによって、広範囲にわたる活動が必要になったことはもちろんですが、企業もグローバル化に伴い製造や販売ルートが多国籍化しており、国内だけに目を向けていても社会的責任を果たしているとは言えなくなりました。 同社を組織面から見てみると、環境問題を審議し、毎年の環境方針などを決定する「環境委員会」、その下部組織として「環境」「省エネルギー」「防災」の3つの小委員会があり、実務責任者レベルで全社にわたった問題に対応しています。 近年大量に発生し、社会問題を引き起こしている廃棄物問題に対しても、廃棄物発生量そのものを削減するだけにとどまらず、事務所内での有効利用と減量化をはかるとともに、再資源化を促進することで最終処分場の逼迫緩和に取り組んでいます。 さまざまな組織が意見を出し合いながら問題を解決していく、まさに地球にやさしい企業といえるでしょう。
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