交渉の場で良く言われたのが、「Don’t
be so Japanese!(やたらと、日本人ぶるな!)」の一言です。必要なのは、ある程度の「Bluff(虚勢)」。ただし、知識と自信に基づいたものでないと、足をすくわれます。ビジネスの場で、日本人であることは「Excuse&Reason(言い訳と理由)」にはなりません。私は、女性である前に、日本人、日本人である前に人間。そして、ビジネスで携わるオーストラリア人もまた何よりも前に同じ人間なのです。それを理解していれば、確かにいろいろと困難の多い海外での仕事も、少しはリラックスしてチャレンジできるのではないでしょうか。
オーストラリアでは元来若い世代での不動産購入は比較的一般的なことです。00年に政府が初めての不動産購入者に対し、7千豪ドルを負担する「First
Home Owner Grant Act」を導入、また03年までの歴史的な低金利環境下(現在5.25%で据え置き)で住宅投資が更に増伸しました。
しかし、高騰した不動産価格も04年は穏やかではありながら、減速基調に入っています。私の住むメルボルンでは、この5年程の間、CBD(Central
Business District)の拡大開発に伴い、シティ・アパートメントが多く建設、販売されました。日本と同様に少子化が進む中、CBDで働くDINKSに需要が多く、また価格が新築で約20万豪ドルからあり、比較的購入しやすいことから、市内の大学に多く通うアジア系留学生への賃貸目的で購入する投資家もいます。