住人が運営費用を負担するプライベート・シティ
私の住んでいる町Coto De Cazaはプライベート・シティーといって、住人が払っている税金で運営されている独立した市です。日本では馴染みのないこのプライベート・シティーですが、アメリカの都心郊外ではよく見かけるスタイルです。
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セキュリティーゲート |
住人は安全と環境を自分たちの望むレベルに保つために、政府の運営する都市ではなく独立したコミュニティーを選びます。犯罪の多いアメリカでは、悲しいながら治安=お金となっていることが現実です。プライベート・シティーでは、コミュニティーへの入り口でのセキュリティーチェック、プライベート・セキュリティーとの契約(コミュニティー内を警備)をしています。その効果はどれほどかというと、犯罪件数が15年間に0という地域も珍しくありません。また、住人はファミリーが90%以上を占めるため、環境にも気を配り、住人には家の庭の手入れ(ガーデナーとの契約)やコミュニティーの運営費負担などが義務付けられています。
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ゴルフコース |
また、日本は土地が狭いためリアルには想像しにくいかもしれませんが、ここCoto De Cazaのコミュニティーでは、コミュニティー内にゴルフコース、ホテル、野球場、乗馬クラブ、馬のトレッキングコースなどが完備されています。そのため、早期リタイア後の生活の拠点として引っ越されてくる方も少なくありません。家の最多価格帯は日本円で2億〜3億円といったものが多いようです。なかには20億円を超える、池や馬場付の豪邸もありますが少数です。
地域的には白人が90%くらいを占めていますが、日本人コミュニティーも小さいながら存在してます。永住している方はアメリカ人と結婚されての移住が圧倒的に多いため、日本人とのコミュニケーションは、こころ和む安らぎの場でもあります。
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クラブハウス |
ちなみにCoto De Cazaの人口は、13,057人(2000統計)、面積は20.5km平米。このコミュニティーの運営費は、固定資産税のように所有している家の土地の大きさにより計算されています。大体日本円にして月額5万円〜20万円をコニュニティー運営会社へ支払います。このコニュニティー運営費は、コニュニティー内のセキュリティー、公園などの運営、公共物の修復費、グリーンメンテナンス費、ストリートのごみ箱のサイドに設置されたペット用のゴミ袋などにも充てられています。 |