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自宅リビング
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日本人の住まいは主に4種類
北京の中国人の住まいの情報は上海の萬里紅さんがご紹介くださった通り、北京も上海とほとんど同じような状況です。市中心部の住まいだと1平米当たり8,000元から10,000元は普通、最近(2006年9月現在)はそれ以上。これだと普通のサラリーマン家庭では購入できないため、地下鉄沿線などの郊外に購入することが多くなっていますが、それでも1平米5,000元前後くらいにはなります。北京では地下鉄などの公共交通が発達していないため、郊外に住むと自家用車で出勤しようとする人が多くなります。自動車は日本よりも高いです。軽タイプでも10万元前後。ドイツなどとの合弁(中国で生産した)車だと20万元前後となります。
ここでは日本人が北京に住んだ場合の住まいについてご紹介したいと思います。北京にいる日本人は大きく分けて、
(1)日本企業から派遣された駐在員とその家族、
(2)留学が目的の留学生、
(3)現地採用or起業等で働いている人、
(4)中国人配偶者を持つ人(現地採用で働いていることも多い)、でしょうか。それぞれの階層で収入が違うため、住まいも格段に違います。
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自宅マンション
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(1)の層は会社がほぼ全額負担。セキュリティもしっかりし、日本語のできるスタッフがいるところ、買い物、子どもの通学・遊び場に便利、かつ面積の広いマンションです。2,000米ドルから4,000米ドルの2LDK〜4LDK(100平米〜200数十平米)にお住まいというのが一般的です。但し(4)の層でも中国人配偶者がお金持ちだったりすると、このクラスのお部屋を購入・お住まいの方もいます。
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留学生寮
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(2)の留学生は基本的に大学の寮に住むことになります。外国人留学生が住む一般的な部屋だと2人部屋、トイレ・洗面所・シャワーは共同です。このスタイルの部屋、実はこの20数年変化なしかも。私が大学時代に初めて北京・上海に短期留学に来た時も、衝撃的なぐらい質素な部屋でした。1カ月3,000元くらいです(部屋も質素、トイレも共同なのにこの値段は高い。中国では外国人に対して料金を高く設定する傾向があります)。最近は1人部屋でトイレ付きなど設備の整った寮の部屋も増えているそうです。
(3)や(4)の現地密着型の方が一番バラエティに富んだところにお住まいでしょう。普通の中国人が住むアパートだと1LDK:1,000元代から。外国人向けだけど年数を経た古い部屋、もしくは中国人のお金を持った人たちが投資・賃貸目的で購入した新しい(建築の作りが雑な)部屋だと1LDK:4,000元前後から。私が住んでいるところは(1)と、(3)または(4)の間くらいのランクの部屋です。北京市中心部に近く、私のオフィスへも車で5分ほどの至近距離にあります。
もともとは外交官向けのアパートで、敷地内は緑も多く、建物は古いのですが内装は新しく、天井が高く、リビングと食堂が広いのが特徴です。外国人に貸し出すような部屋だと中国では家具・電化製品付きの部屋がほとんどですが、私たちは家具を一式所有しているため、部屋のみの代金で、と交渉して、120平米2LDK(+2バスルーム)で1カ月1,000米ドルです。 |